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隣に入ってきたヤマの俺より暖かい左手に、右手を重ねて身を寄せる。
身体が触れ合っているのに、更にヤマも寄せてくるから布団の中で押し合いのような遊びが始まった。
結果、体重も力もヤマには叶わない俺は、ベットの端までいくら抵抗しても押されて落ちそうになる。
わかっていても負けず嫌いな俺は、毎回無駄な抵抗を止められず、追いやられるとムッとしてしまう。
ヤマはその表情を楽しみながら、落ちそうになった俺を簡単に腕の中に抱き寄せて笑うのだ。
毎日ではないが、ヤマの最近のブームらしい。
「ヤマ、もうコレは止めないか?」
ヤマの身体の上に乗せられ、溜め息。
負けたくないが、負けてしまう。
いくらヤマが相手でも、腹が立つんだが。
しかも、さっきまでこちらは必死になっていたのに、涼しげな顔をされていることにも毎回腹が立つんだが。
整ったヤマの鼻をつつく。
ヤマは、くすぐったいと笑うから、その振動が伝わって俺の身体も揺れた。
この鼻をへし折ってやらうと、一年前は躍起になっていた。
いくら番候補の弟とわかっていても、昔から目の敵にしていたからな。
最後のテストくらいは主席を取りたくて、一年前のこの時期、中等部三年の春休みは勉強漬けだったな。
高等部入学直後の実力テストが、随分昔のように感じるな。
身体が触れ合っているのに、更にヤマも寄せてくるから布団の中で押し合いのような遊びが始まった。
結果、体重も力もヤマには叶わない俺は、ベットの端までいくら抵抗しても押されて落ちそうになる。
わかっていても負けず嫌いな俺は、毎回無駄な抵抗を止められず、追いやられるとムッとしてしまう。
ヤマはその表情を楽しみながら、落ちそうになった俺を簡単に腕の中に抱き寄せて笑うのだ。
毎日ではないが、ヤマの最近のブームらしい。
「ヤマ、もうコレは止めないか?」
ヤマの身体の上に乗せられ、溜め息。
負けたくないが、負けてしまう。
いくらヤマが相手でも、腹が立つんだが。
しかも、さっきまでこちらは必死になっていたのに、涼しげな顔をされていることにも毎回腹が立つんだが。
整ったヤマの鼻をつつく。
ヤマは、くすぐったいと笑うから、その振動が伝わって俺の身体も揺れた。
この鼻をへし折ってやらうと、一年前は躍起になっていた。
いくら番候補の弟とわかっていても、昔から目の敵にしていたからな。
最後のテストくらいは主席を取りたくて、一年前のこの時期、中等部三年の春休みは勉強漬けだったな。
高等部入学直後の実力テストが、随分昔のように感じるな。
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