ヘタレαにつかまりまして ２

2 進路

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｢ヤマ、本当にわかってるよな？
明日からは新入生もいるんだから、むやみに抱き締めたり、今日みたいにキスしたり、絶対に、絶対に、絶対にするなよ？｣


後ろから抱えられ、ソファーと言うよりヤマに座っている俺の髪をヤマは優しく撫でている。
他人の目がない離れだから、拒否する理由もないしされるがまま。
・・・ヤマを甘やかしすぎているんだろうか、俺は。

｢絶対に｣を繰り返す度、こちらは真剣なのに｢フフッ｣と楽しそうに笑う声が聞こえてくる。
ちゃんと内容は頭に入ったんだろうか？
帰り際に出会った笹部にまで、｢ほどほどにしとけよ｣と苦笑いで言われてしまった。
周りの空気を読まない笹部にまでっ


｢ん～、学校で出来ないから、今の内に補充しとく｣


緩い話し方で返されると、不安しかないんだが・・・