ヘタレαにつかまりまして 2

三日月

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1 始業式

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樟葉と芝浦と柴田の三人は、仕事の関係で今日は欠席。
モデルの二人と違い、樟葉は仕事をしているわけではないが、一人で登校するのを見たことがない。
月曜日には会えるが、先に同じクラスになったことを休み時間にスマホで連絡をしておいた。
『嬉しい』との短い返信は、樟葉らしい。
機械操作も長文も苦手な樟葉が返す言葉は、いつも簡潔だ。

始業式もヤマの生徒会則発表含めて恙無く終わり。
各クラスでのオリエンテーションは、自己紹介や選択教科の説明、各委員の選出等去年と内容は変わらなかった。
午後からは時間短縮のために、持ち出し許可を得てカフェテリアからランチを生徒会室まで運び込んでの入学式ミーティング。

まぁ、実際やることも少ないし、すぐに終わるだろうと思い込んでいたんだが。
「毎年、目を引く一年生が入るんだ」と教えてくれた会計の杉本先輩に、「そうなんですか」と頷いたら何故か呆れられ、話が脱線し始めた・・・


「何を他人事みたいな顔をしてるんだ?
去年の目玉は、お前だったんだぞ?」

「え、俺が?」
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