可愛いΩのナカセカタ

三日月

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164 Ω

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 疾風の器用な指にしごかれたら、自分なんて抗いようがない。追い詰めるように次々流し込まれる快感が、後孔の痛みを上回るのは早かった。硬直していた身体を、疾風に簡単に崩されてしまう。


くぶぶんっ・・・ばち"ゅんっ


「あははっ、これくらいなら慣らさなくても入るなんてさすがだなぁ~」


 喘いだ息に合わせて、入らないと頑なに拒んでいた疾風の亀頭を水音を鳴らし飲み込む。えらが入れば後は抵抗は消え、括れから根元まで躊躇いなく深々と埋め込まれた。腰骨をグイグイ押し付け、上機嫌に明るく嗤う疾風に何も言い返せない。
 肉壁を抉じ開け埋められた、固くて太いその容量と熱さに感情も乱されぐちゃぐちゃだ。自分の額に爪を立て、衝撃の余韻にさえ息が整わず。どこにももっていきようがない感覚にガクガク全身が震える。


「優しく、も、好きだけど。
 由良って無理矢理も好きだもんなぁ」


 顔を覗き込まれ、キラキラ輝く疾風の瞳にすがり付きたくなる。

 無理矢理、なんかで疾風から与えられる刺激を一括りに出来ない。

 アンダーグラウンドでの暴力行為は、それこそ無理矢理ばかり。選手時代の自分を知る客が、鬱憤の捌け口としてやってきた。容赦なく痛みでなぶり、体格が良すぎるΩを屈伏させようと手段を選ばない。発情期を除けば、その行為で自分が快感を得ることは無かった。何度身体を貫かれても、ただ痛みに耐える行為。次第に痛覚が麻痺していた。
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