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ユアを探しに来ていた騎士団まで、狭い隠し通路の中に入ってきて乱闘。
ユアに言われるがまま首を噛んで、ユアが獣人特有のフェロモンを放出。
騎士団をとウォーウルフを混乱させなきゃ、とてもじゃないが逃げ切れなかった。
「よーしっ、宿でいっぱいアルトに可愛がってもらってツガイになるぞっ」
「なんの雄叫びだよ」
「フフフッ、ぜーったいアルトはびっくりするよ!
ユアの実力はあんな一時的なもんじゃないんだからねっ
なんて言っても、ユアは古代王族Ωの王子様なんだからっ」
「またユアが寝ぼけてるな」
「寝ぼけてないもんっ
ユアは、本当に本当に王子様なんだよっ」
バカバカと、背中をポコポコ叩いてくる。
鉄格子の中で、首輪と足に鉄球つけられ裸でメソメソ泣く王子様がいるかよ。
「ハイハイ」と適当に流して、地下通路とやらに向かう。
こんな森の下のどこに入り口があるのから俺にはさっぱりわからねぇ。
ユアは、俺の背中をよじ登って肩車をさせると「あっちー」と進む方向を指差す。
無意識に動かしてるしっぽが、ピシピシ背中に当たるがまぁいいか。
俺はユアが王子様でもなんでも良いんだよ。
お前がいると、毎日飽きずに面白いことばっかだしな。
ユアに言われるがまま首を噛んで、ユアが獣人特有のフェロモンを放出。
騎士団をとウォーウルフを混乱させなきゃ、とてもじゃないが逃げ切れなかった。
「よーしっ、宿でいっぱいアルトに可愛がってもらってツガイになるぞっ」
「なんの雄叫びだよ」
「フフフッ、ぜーったいアルトはびっくりするよ!
ユアの実力はあんな一時的なもんじゃないんだからねっ
なんて言っても、ユアは古代王族Ωの王子様なんだからっ」
「またユアが寝ぼけてるな」
「寝ぼけてないもんっ
ユアは、本当に本当に王子様なんだよっ」
バカバカと、背中をポコポコ叩いてくる。
鉄格子の中で、首輪と足に鉄球つけられ裸でメソメソ泣く王子様がいるかよ。
「ハイハイ」と適当に流して、地下通路とやらに向かう。
こんな森の下のどこに入り口があるのから俺にはさっぱりわからねぇ。
ユアは、俺の背中をよじ登って肩車をさせると「あっちー」と進む方向を指差す。
無意識に動かしてるしっぽが、ピシピシ背中に当たるがまぁいいか。
俺はユアが王子様でもなんでも良いんだよ。
お前がいると、毎日飽きずに面白いことばっかだしな。
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