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1 送迎の王子様
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サングラスをしてるから見えないのかな？
清人様の機嫌が、どんどん悪くなっているのが俺にはわかってしまうのに。
これ以上、悪くなっていただきたくないのに。
彼女はまた口を開いてしまう。
｢しかも、なんの取り柄もないβでしょう。
わざわざ清人が迎えに行くから期待していたのに、コレなんてガッカリ。
こんなβしかいないところ、初めて来たわ｣
清人様と彼女を除けば、確かに周りは皆βばかり。
αが足を伸ばしてくる施設だって、一駅向こうにもあるかどうか。
清人様がここに来ること自体が、おかしなことはわかってる。
穏便に済ませたくて、恐る恐る清人様に提案してみた。
｢あの、清人様。
俺は一人で帰れますから｣
清人様の機嫌が、どんどん悪くなっているのが俺にはわかってしまうのに。
これ以上、悪くなっていただきたくないのに。
彼女はまた口を開いてしまう。
｢しかも、なんの取り柄もないβでしょう。
わざわざ清人が迎えに行くから期待していたのに、コレなんてガッカリ。
こんなβしかいないところ、初めて来たわ｣
清人様と彼女を除けば、確かに周りは皆βばかり。
αが足を伸ばしてくる施設だって、一駅向こうにもあるかどうか。
清人様がここに来ること自体が、おかしなことはわかってる。
穏便に済ませたくて、恐る恐る清人様に提案してみた。
｢あの、清人様。
俺は一人で帰れますから｣
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