例えβに生まれても

三日月

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34 反則の王子様

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「うっわぁ.....ヤッバイなぁ。
ハルの声だけで、イキそうになってる」


目の前の清人様は、ギラギラ輝きを増した瞳で「ね?」って俺の顔を覗きこんで来られる。
自分の腰を寄せて、天井に向かって勃っているぺニスを見せてくださる。
先っぽから、トロリとミルク色の精液が起立した側面を流れ落ちていく光景に俺はなんと返せば良いんですか?!

気持ちが追い付いてないこの状況だと、清人様の精液って、俺のと違ってミルクみたい。
甘い匂いがしそうですねとか、バカみたいな感想を言っちゃいそうですよっ

清人様、話している間も全然指を止めてくださらないし、俺、おかしくなってるんです!
おちんちんに張り付いてしまったシャツの上に、清人様の指が動く度にクチュクチュ細かな白い泡が吐き出されて。

ふわぁぁぁあ、もぅ、ヤダーッ

それなのに。
頭の中では絶叫しているのに。
実際に出てくるのはたどたどしい声。


「ヤダ、もぅ、離してぇ...」


清人様に翻弄されて、弱りきってる切ない声。
そう口にしながら、目はやっぱり触られている場所から動かせないし、手も足も固まって動けない。

清人様は、俺の表情の変化を見逃さないように顔を覗いてね。
おちんちんの先をゆるゆる動かしている。
その優しいんだけれど容赦してくださらない手を払う、とか。
俺のお願いを聞いてくださらない清人様から逃げるために机から降りる、とか。

それをさっきから思い付いているのに、試そうという気持ちが続かない。
思い出しては消えて、消えては思い出して。
まるで思考が波にさらわれてるみたいだ。

でもね。
目に映る現実は消えてくれないんですよ。

清人様のすらりと伸びた指が、布越しとはいえ俺のおちんちんに触れている現実は衝撃的過ぎるよぉっ
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