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33 興奮の王子様
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「清人様?」
「うん?」
いつものように、「なぁに、ハル?」って優しく返してもらえない。
仕事中の清人様の表情は、崩れない。
触れるくらい近くにいるのに、離れていたときよりも遠い。
寂しくて、別人みたいで、胸がさっきまで緊張してバクバクしていたのに。
ザワザワ.........ザワザワ..........
沈黙が怖くて、こっそり清人様に話しかける。
「お、俺、覚えてなくて....清人様のこと、追いかけてたの」
いつもひんやり冷たい肌が、今日は俺の指より暖かい。
清人様の熱が、指先から俺の中に入り込んでくる。
不思議な感覚。
俺の掌に、清人様は触れた頬を軽く押し付けて来られて。
もっと触って良いよと、言外に勧められたから。
スルッと、形の良い耳に触れて。
耳朶が、ほんのり赤くなっているが珍しくてふにふに指の腹で揉んでしまった。
「うん?」
いつものように、「なぁに、ハル?」って優しく返してもらえない。
仕事中の清人様の表情は、崩れない。
触れるくらい近くにいるのに、離れていたときよりも遠い。
寂しくて、別人みたいで、胸がさっきまで緊張してバクバクしていたのに。
ザワザワ.........ザワザワ..........
沈黙が怖くて、こっそり清人様に話しかける。
「お、俺、覚えてなくて....清人様のこと、追いかけてたの」
いつもひんやり冷たい肌が、今日は俺の指より暖かい。
清人様の熱が、指先から俺の中に入り込んでくる。
不思議な感覚。
俺の掌に、清人様は触れた頬を軽く押し付けて来られて。
もっと触って良いよと、言外に勧められたから。
スルッと、形の良い耳に触れて。
耳朶が、ほんのり赤くなっているが珍しくてふにふに指の腹で揉んでしまった。
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