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33 興奮の王子様
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清人様は立ち上がり、おねえさんの背中を睨んでいたんだけどね。
欅平さんが、恐る恐る「メイクを・・・」って俺がさっきまで座っていた椅子を引いて座るようにお願いするとチッて舌打ち。
「ハル、俺から離れないで」
俺に向き直った時には、舌打ち何てなかったみたいに微笑まれていた。
お願いされているっぽいんだけど、清人様の目は全然笑ってないし迫力負けして頷く。
はい、離れません!
清人様は無表情に戻ると、椅子に無言で座られました。
鏡の前で目を閉じた清人様に、欅平さんがメイク道具を手にして近付かれる。
俺も邪魔にならないよう一歩下がってね。
メイクされるのを見せて貰うことにした。
あぁ、もう、十分お綺麗なのにっ
どこを直されるんだろう。
目が合わないせいかな?
ちょっと慣れたのかな?
もっと見たいと思うからかな?
清人様の横顔から、目が離せないよ。
清人様が大人しく座られたのを確認して、お姉さんも戻ってきた。
俺とは清人様を挟んで逆位置に立って、欅平さんに指示を出される。
「クールな清人が、牙を剥く。
これが今回のポイントにもなるのよ?
興奮して頬に赤みが指すとか要らないし。
潤んだ目も要らないわ。
全部消して。
清人もコントロールなさい。
そんな情けない顔を、他のスタッフに見せないでよね。
こっちが恥ずかしいわ。
本当に.....こんなのの、どこに興奮するのかさっぱりわからないわ」
......お姉さんから、嫌みとかじゃなくて本気で悩んだ視線を送られてしまった。
欅平さんが、恐る恐る「メイクを・・・」って俺がさっきまで座っていた椅子を引いて座るようにお願いするとチッて舌打ち。
「ハル、俺から離れないで」
俺に向き直った時には、舌打ち何てなかったみたいに微笑まれていた。
お願いされているっぽいんだけど、清人様の目は全然笑ってないし迫力負けして頷く。
はい、離れません!
清人様は無表情に戻ると、椅子に無言で座られました。
鏡の前で目を閉じた清人様に、欅平さんがメイク道具を手にして近付かれる。
俺も邪魔にならないよう一歩下がってね。
メイクされるのを見せて貰うことにした。
あぁ、もう、十分お綺麗なのにっ
どこを直されるんだろう。
目が合わないせいかな?
ちょっと慣れたのかな?
もっと見たいと思うからかな?
清人様の横顔から、目が離せないよ。
清人様が大人しく座られたのを確認して、お姉さんも戻ってきた。
俺とは清人様を挟んで逆位置に立って、欅平さんに指示を出される。
「クールな清人が、牙を剥く。
これが今回のポイントにもなるのよ?
興奮して頬に赤みが指すとか要らないし。
潤んだ目も要らないわ。
全部消して。
清人もコントロールなさい。
そんな情けない顔を、他のスタッフに見せないでよね。
こっちが恥ずかしいわ。
本当に.....こんなのの、どこに興奮するのかさっぱりわからないわ」
......お姉さんから、嫌みとかじゃなくて本気で悩んだ視線を送られてしまった。
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