例えβに生まれても

30 脅威の王子様

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清人様と久しぶりの再会は、本当に本当に清人様が綺麗で格好良くて、目にするだけでドキドキ。
空港で、フェロモンを出してないのに、そこにいらっしゃるだけで周りを惹き付けて魅力させちゃう存在だって改めて目にしちゃったし。
清人様の美しさは、二次元の写真とか動画で眺めるだけで、もぅ、はわあぁぁ～って見惚れて満足しちゃえるくらい上の存在で。
近くにいらっしゃっても、現実味がないくらい存在感もすごくって。

普段俺が過ごしてる場所には、絶対にいない方。
αの中のαなんだって、わかったよ。

だから。

こんな方が、俺を好きになるなんて、どんな確率を引き当てたんだろうって身がすくんじゃう。

こんな方に、優しく抱き締められるなんて俺の方がドキドキしちゃうのに。
清人様の胸に触れた耳は、俺よりもバクバクしてる清人様の心臓の音を聞いていたんだよね。
こんな俺に、そんな、バクバクなんてもったいないっっ
本当に、こんな俺が清人様の特別な存在なんですか？

あぁ、時間も距離も開けたのに。
清人様が、清人様過ぎて、変わらないよ。
寧ろ、離れていた分、俺の免疫力が限りなく低下してるんじゃないかな。
目を合わせるのも辛いくらい、ドキドキするなんて前はなかったよ！

あぁ、どうしよう。

俺があんな動画を見ちゃったせいで、また清人様の進路とか振り回しちゃってるし。
これから、俺は清人様と一緒にいる時間が増えるんだよね.....本当に、どうしよう。