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28 完遂の王子様
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豹変したお姉さんは、顔を離すと。
俺の両肩に手を置いて、俺に今まで見せたことがない、真剣で尖った目を向けて。
そう、今までは。
βだし、ちんちくりんだし歯牙にかけるような存在じゃなかった俺を。
初めて、対等に見て....清人様が俺に本気で、牙まで捧げられる存在だって認識して。
改めて、俺を眺めて観察してる。
どれくらいそうしていたんだろう。
息をするのも気を使うくらい、静かな時間が流れてね。
お姉さんは俺の肩から手を離すと、とんっと待ち合いスペースの固定椅子に向かって押された。
支える力を失って、俺の身体は簡単に椅子にぶつかり意識しなくてもそこに座り込んでしまう。
「αにとって、力は絶対。
私より強い清人が望むなら、遊びにも付き合うしコネもあるだけ惜しまず使うわ。
でも、遊びじゃなかった....今、ここにいるのが私で良かったと感謝しなさい。
他の信者なら、清人が帰国する前にあなたを葬り去ってその座を奪うくらいやりかねないわ」
そう言ってお姉さんは、俺の名前を改めて聞いてきた。
その口調も、腕を組んで見下ろして来られるお姉さんの態度も。
冗談よって、無かったことにしてくれる隙間がなくて。
葬るとか、奪うとか。
清人様の信者って、信者って、怖すぎるよ!
俺の両肩に手を置いて、俺に今まで見せたことがない、真剣で尖った目を向けて。
そう、今までは。
βだし、ちんちくりんだし歯牙にかけるような存在じゃなかった俺を。
初めて、対等に見て....清人様が俺に本気で、牙まで捧げられる存在だって認識して。
改めて、俺を眺めて観察してる。
どれくらいそうしていたんだろう。
息をするのも気を使うくらい、静かな時間が流れてね。
お姉さんは俺の肩から手を離すと、とんっと待ち合いスペースの固定椅子に向かって押された。
支える力を失って、俺の身体は簡単に椅子にぶつかり意識しなくてもそこに座り込んでしまう。
「αにとって、力は絶対。
私より強い清人が望むなら、遊びにも付き合うしコネもあるだけ惜しまず使うわ。
でも、遊びじゃなかった....今、ここにいるのが私で良かったと感謝しなさい。
他の信者なら、清人が帰国する前にあなたを葬り去ってその座を奪うくらいやりかねないわ」
そう言ってお姉さんは、俺の名前を改めて聞いてきた。
その口調も、腕を組んで見下ろして来られるお姉さんの態度も。
冗談よって、無かったことにしてくれる隙間がなくて。
葬るとか、奪うとか。
清人様の信者って、信者って、怖すぎるよ!
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