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28 完遂の王子様
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「どうなの、見たの?」
女性とは思えない重低音。
俺は黙ったまま何度も頷いた。
嘘なんかついても、すぐ見破られそう。
清人様の牙って、すごく価値があるものってことなのかな...
「信者が清人の牙を誰一人見てないのに....よりによって、βが.....もぉっ、サイッアクッ」
ドンッと、突き放すように肩を解かれる。
フェロモンも同時に収めてくれたから、俺は安堵の溜め息。
お姉さん、怖かった....
「どんだけ特別なのかしら?
清人の牙を見たなんて話、一度も聞いたことがないわ」
「えぇ?!
だって.....だって、あの写真っっ」
あんなことしてたのに、見てないってそんなわけないよ!
俺に迫ってきた、あの、牙を思い出す。
首筋がゾクゾクして、ぶわぁぁあって顔が赤くなったのが自分でもわかった。
「どれも、牙無しよ。
牙出しの清人と誰も写真が撮れないから、数で勝負みたいになってたの。
牙出させた日には、他の信者踏み散らかして清人の隣を独占する暗黙ルールがあったのよ」
ワナワナ唇が震えてる御姉さんが、怖い....
フェロモンがまた出てきちゃってますから!
足元に、「許せない」「消したい」って怖いフェロモンが漂ってますから!
女性とは思えない重低音。
俺は黙ったまま何度も頷いた。
嘘なんかついても、すぐ見破られそう。
清人様の牙って、すごく価値があるものってことなのかな...
「信者が清人の牙を誰一人見てないのに....よりによって、βが.....もぉっ、サイッアクッ」
ドンッと、突き放すように肩を解かれる。
フェロモンも同時に収めてくれたから、俺は安堵の溜め息。
お姉さん、怖かった....
「どんだけ特別なのかしら?
清人の牙を見たなんて話、一度も聞いたことがないわ」
「えぇ?!
だって.....だって、あの写真っっ」
あんなことしてたのに、見てないってそんなわけないよ!
俺に迫ってきた、あの、牙を思い出す。
首筋がゾクゾクして、ぶわぁぁあって顔が赤くなったのが自分でもわかった。
「どれも、牙無しよ。
牙出しの清人と誰も写真が撮れないから、数で勝負みたいになってたの。
牙出させた日には、他の信者踏み散らかして清人の隣を独占する暗黙ルールがあったのよ」
ワナワナ唇が震えてる御姉さんが、怖い....
フェロモンがまた出てきちゃってますから!
足元に、「許せない」「消したい」って怖いフェロモンが漂ってますから!
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