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27 流出の王子様
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"清人様の番にはなれません"
お姉さんは、わざわざ俺が清人様に送信した短い一文をA4用紙に印刷されていた。
お姉さんは、ホットコーヒー。
俺は、オレンジジュース。
それぞれ頼んだ飲み物が揃うと、お姉さんは時間が惜しいと本題に入って。
「今までは、αの私があなたに会うことを嫌がっていたのに、このショートメールを見て理由を直接聞き出してこいって言われたのよ」
トントンと、机の真ん中に俺に向けて置かれた用紙を指で叩く。
疲れきってるお姉さんは、このことを心底鬱陶しく思ってるみたいで。
声はダラダラしてるし、あくびを噛み殺しながらの台詞だった。
「えっと.......俺には、清人様の番になんてなれないなって思ったので.....お断りしようって。
理由は.....」
言いにくすぎて、見てしまったアレコレを思い出しちゃって、顔が赤くなっていくのが自分でもわかる。
清人様に会えないのは嫌だけど、俺なんかに番とか無理。
Ωになって清人様の番になったらどうなるんだろう、なんて。
ちょっとだけでも考えちゃった自分が恥ずかしい.....
お姉さんは、わざわざ俺が清人様に送信した短い一文をA4用紙に印刷されていた。
お姉さんは、ホットコーヒー。
俺は、オレンジジュース。
それぞれ頼んだ飲み物が揃うと、お姉さんは時間が惜しいと本題に入って。
「今までは、αの私があなたに会うことを嫌がっていたのに、このショートメールを見て理由を直接聞き出してこいって言われたのよ」
トントンと、机の真ん中に俺に向けて置かれた用紙を指で叩く。
疲れきってるお姉さんは、このことを心底鬱陶しく思ってるみたいで。
声はダラダラしてるし、あくびを噛み殺しながらの台詞だった。
「えっと.......俺には、清人様の番になんてなれないなって思ったので.....お断りしようって。
理由は.....」
言いにくすぎて、見てしまったアレコレを思い出しちゃって、顔が赤くなっていくのが自分でもわかる。
清人様に会えないのは嫌だけど、俺なんかに番とか無理。
Ωになって清人様の番になったらどうなるんだろう、なんて。
ちょっとだけでも考えちゃった自分が恥ずかしい.....
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