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26 初対面の王子様
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「父さん??」
口許をムズムズさせながら俺を見た父さんは、なんだか嬉しそう。
立ち上がって、両手を伸ばして。
机越しに、急に俺の両頬を掌で包むとグニグニ捏ねだした。
固くてごつごつした大きな掌。
あんまり力を入れられると痛いよ.....
「清人様が載っていた雑誌をお前に見せて、これが清人様だって言い聞かせてたんだけど。
遥馬には、絵本の王子様と一緒に見えたんだろうな。
オージタマ、オージタマって、雑誌の清人様を指差して....毎日歩いてくる清人様の後を追いかけたけど、全然追い付かなくてな」
手を止めた父さんは、フフフッと思い出し笑い。
俺、そんなことしてたの?
た、確かに清人様は昔から王子様みたいに格好いいけど、綺麗すぎて手が届かない存在なのはわかりそうなものだよ。
それを追いかけるなんて、小さかった俺、怖いもの知らずだよっ
口許をムズムズさせながら俺を見た父さんは、なんだか嬉しそう。
立ち上がって、両手を伸ばして。
机越しに、急に俺の両頬を掌で包むとグニグニ捏ねだした。
固くてごつごつした大きな掌。
あんまり力を入れられると痛いよ.....
「清人様が載っていた雑誌をお前に見せて、これが清人様だって言い聞かせてたんだけど。
遥馬には、絵本の王子様と一緒に見えたんだろうな。
オージタマ、オージタマって、雑誌の清人様を指差して....毎日歩いてくる清人様の後を追いかけたけど、全然追い付かなくてな」
手を止めた父さんは、フフフッと思い出し笑い。
俺、そんなことしてたの?
た、確かに清人様は昔から王子様みたいに格好いいけど、綺麗すぎて手が届かない存在なのはわかりそうなものだよ。
それを追いかけるなんて、小さかった俺、怖いもの知らずだよっ
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