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29 初代
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他人の関係にどこまで踏み込んでいいのかわからない俺は、それ以上聞くことができない。
芝浦は次の授業の教科書やノートを取り出し、廊下から自分を見ている女子生徒に気が付くと、嫌な顔もせずに手を振っている。
芝浦は、仕事で欠席する日もあるが学校に来た授業は真面目に受けている。
笑顔も絶やさず、βにもΩの俺にも差別無く優しい。
人懐っこく、モデルや俳優としても人気は高い。
わざわざ高校生の段階から、番を作る必要なんてない筈だ。
今の時代、αからの一方的な番解除は、当然の権利ではなく好まれないことに変わってきている。
じっくり選べるだけのスキルがあるのに、何故、芝浦は樟葉を選んだんだろう?
「何?」
「いや、何でもない」
「そ?」
せっかく近くに番になった二人がいるんだから、もう少し仲良くしたいし、他の番はどんな感じなのか知りたいが・・・今まで友達さえ作らずにいた俺には、なかなか難しい問題だ。
芝浦は次の授業の教科書やノートを取り出し、廊下から自分を見ている女子生徒に気が付くと、嫌な顔もせずに手を振っている。
芝浦は、仕事で欠席する日もあるが学校に来た授業は真面目に受けている。
笑顔も絶やさず、βにもΩの俺にも差別無く優しい。
人懐っこく、モデルや俳優としても人気は高い。
わざわざ高校生の段階から、番を作る必要なんてない筈だ。
今の時代、αからの一方的な番解除は、当然の権利ではなく好まれないことに変わってきている。
じっくり選べるだけのスキルがあるのに、何故、芝浦は樟葉を選んだんだろう?
「何?」
「いや、何でもない」
「そ?」
せっかく近くに番になった二人がいるんだから、もう少し仲良くしたいし、他の番はどんな感じなのか知りたいが・・・今まで友達さえ作らずにいた俺には、なかなか難しい問題だ。
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