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「またかよ・・・」
隣から思わず出てしまった呟きが耳に入ってくる。
あぁ、ここにも居たな。
三学期に入ってから、新たなことに気付いた人間が。
ちらっと声の主に目を向けたら、「ごめん」小さく会釈付きで謝られた。
別に気に障って見た訳じゃないんだが・・・
芝浦が移動してきた席は、ちょうど樟葉から始まる列の最後尾。
芝浦の席からは、授業中も休み時間も、樟葉と柴田のやり取りがよく見える。
休み時間に入り、次の授業の用意をする樟葉と。
樟葉が上手く取り出せずに床に落とした教科書を渡す柴田がいる。
芝浦を相手にしているときは、鋭くとがり、キツい眼光を放つ瞳が今は影を潜めて穏やかに樟葉を映している。
樟葉は教科書を受け取り、何かボソボソ話して柴田の口角を上げていた。
隣から思わず出てしまった呟きが耳に入ってくる。
あぁ、ここにも居たな。
三学期に入ってから、新たなことに気付いた人間が。
ちらっと声の主に目を向けたら、「ごめん」小さく会釈付きで謝られた。
別に気に障って見た訳じゃないんだが・・・
芝浦が移動してきた席は、ちょうど樟葉から始まる列の最後尾。
芝浦の席からは、授業中も休み時間も、樟葉と柴田のやり取りがよく見える。
休み時間に入り、次の授業の用意をする樟葉と。
樟葉が上手く取り出せずに床に落とした教科書を渡す柴田がいる。
芝浦を相手にしているときは、鋭くとがり、キツい眼光を放つ瞳が今は影を潜めて穏やかに樟葉を映している。
樟葉は教科書を受け取り、何かボソボソ話して柴田の口角を上げていた。
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