ヘタレαにつかまりまして

三日月

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29 初代

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「俺、生徒会から離れたいねんっ」


生徒会からって・・・一体、何で?
部活を優先し、仕事はほぼ笹部が取り仕切っていたがそれでも負担だったのだろうか?
まさか三枝の話がそこに来ると思っていなかったから、驚いた。


「えっと、生徒会が嫌やとかじゃないねんで?
いろんな先輩や先生と話したり、俺、たいしたこと出来てへんのに凄い良くしてもろたし。
体育祭も、学園祭も、色々あったけど、俺なんかが体験出来ひんことたくさん出来たし」


三枝は、勘違いしないでと慌てて言葉を付け加えるが・・・その内容が引っ掛かる。
「たいしたこと出来てへん」「俺なんかが」、自分のことを卑下するような言葉を使うような人間じゃなかっただろう。

誰かが三枝にこれを言わせてるのか。
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