ヘタレαにつかまりまして

三日月

文字の大きさ
上 下
699 / 1,039
27 デート

3

しおりを挟む
「そうなんかも知れへんけど、デートはしとかなっ
かなちゃんかて、したくないわけやないやろ?」


ど、どうだろうか・・・したくない、とは言えないがすっかり俺達は有名になってしまったし。
ただでさえ、この目立つヤマと街中を歩いたらジロジロ見られるんじゃないか?

ヤマと目が合うと、握った手を緩めて「無理はさせたくない」と気遣うように優しく微笑まれた。
自分のことより、俺に気を使っているのがよくわかる、な。

婚約発表以降、校内でヤマを狙うような者は居なくなったと萩野から報告は受けている。
ヤマに対して、憧れや好意を持つ者はいても、俺を押し退けてまで本気で手に入れようとするレベルではないらしい。
だが街に出ればそうもいかないだろう。
萩野も、人混みが多い場所で警護につくのは大変じゃないか?

腕時計にチラッと目をやると、文字盤に変化はない。
萩野としては、対応可能ということか。


「三枝、燃えてんな」


竹居は、自席で頬杖をついて面白がっている。
松野はヤマ次第に任せているのか、黙って成り行きを見ていた。
しおりを挟む
感想 205

あなたにおすすめの小説

僕の幸せは

春夏
BL
【完結しました】 恋人に捨てられた悠の心情。 話は別れから始まります。全編が悠の視点です。 1日2話ずつ投稿します。

花婿候補は冴えないαでした

いち
BL
バース性がわからないまま育った凪咲は、20歳の年に待ちに待った判定を受けた。会社を経営する父の一人息子として育てられるなか結果はΩ。 父親を困らせることになってしまう。このまま親に従って、政略結婚を進めて行こうとするが、それでいいのかと自分の今後を考え始める。そして、偶然同じ部署にいた25歳の秘書の孝景と出会った。 本番なしなのもたまにはと思って書いてみました! ※pixivに同様の作品を掲載しています

恋愛対象

すずかけあおい
BL
俺は周助が好き。でも周助が好きなのは俺じゃない。 攻めに片想いする受けの話です。ハッピーエンドです。 〔攻め〕周助(しゅうすけ) 〔受け〕理津(りつ)

白い部屋で愛を囁いて

氷魚彰人
BL
幼馴染でありお腹の子の父親であるαの雪路に「赤ちゃんができた」と告げるが、不機嫌に「誰の子だ」と問われ、ショックのあまりもう一人の幼馴染の名前を出し嘘を吐いた葵だったが……。 シリアスな内容です。Hはないのでお求めの方、すみません。 ※某BL小説投稿サイトのオメガバースコンテストにて入賞した作品です。

上手に啼いて

紺色橙
BL
■聡は10歳の初めての発情期の際、大輝に噛まれ番となった。それ以来関係を継続しているが、愛ではなく都合と情で続いている現状はそろそろ終わりが見えていた。 ■注意*独自オメガバース設定。■『それは愛か本能か』と同じ世界設定です。関係は一切なし。

【完結】ぎゅって抱っこして

かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。 でも、頼れる者は誰もいない。 自分で頑張らなきゃ。 本気なら何でもできるはず。 でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

僕の番

結城れい
BL
白石湊(しらいし みなと)は、大学生のΩだ。αの番がいて同棲までしている。最近湊は、番である森颯真(もり そうま)の衣服を集めることがやめられない。気づかれないように少しずつ集めていくが―― ※他サイトにも掲載

暑がりになったのはお前のせいかっ

わさび
BL
ただのβである僕は最近身体の調子が悪い なんでだろう? そんな僕の隣には今日も光り輝くαの幼馴染、空がいた

処理中です...