ヘタレαにつかまりまして

三日月

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「んーーー、気になる子は居てへんねん。
生徒会入ったらモテるかなぁって期待しとったけど、松野君や竹居君への手紙を配達することはあっても、俺宛のは受け取ったことないし・・・やっとモテてきたんかな?
でも、あないな事件がキッカケなんは、複雑やわ」


三枝は眉を寄せて渋い顔。
もっと誇ってもいいと思うぞ。
信頼できる三枝が近くにいてくれたから、萩野の力を借りずにヤマを助けることが出来たんだからな。


「きっかけはなんであれ、三枝の良いところを知る人間が増えたのはいいことじゃないか。
まぁ、父が全国に向かって口を滑らしたから、しばらく周りが騒がしくなるのは申し訳ないが」


三枝も、三枝の家族も気にしてないようだが、雑誌に掲載されるだけでは済まないだろう。
早めに父が手は打っていたが・・・詫び状には、桜宮家の顧問弁護士が今後の肖像権含めた三枝へのマスコミ対応をする旨が記載されていた。
それに関する同意書は、三枝に生徒会室で自署して貰ってから、萩野の手を通じて両親の自署も朝のうちに完了している。


「えぇよ、えぇよ。
全然気にせんといて。
さっきもな、じいちゃんから記事とテレビ見たってニコニコメール来とったし。
寿命延びるわって、喜んでたわ」


明快に笑う三枝に、俺もつられて笑う。
三枝は、本当に人が良すぎて心配になるが・・・変わって欲しくないな。
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