ヘタレαにつかまりまして

三日月

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25 勉強

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「カナ、ごめん、大丈夫?
目に入ってない??」


焦って甲斐甲斐しく世話を始めたヤマからは、発情の気配は消えていた。
一度出したせいか。
それとも、俺がやり過ぎたから?
まだ、足りないのに・・・ヤマが欲しいのに。


「・・・なんで謝るんだ?
俺は、気にしてない」


ヤマが上手く拭けたか確かめるため、手を止め顔を覗きこんでくる。
大丈夫だと手を横に振るが。
ヤマの本気で心配し、案じている顔は解かれない。

心配してくれているヤマに、それよりして欲しいことがあるのにと口に出しそうになる。
ヤマの発情が収まっても、自分の熱は一向に冷めていなかった。

ジャケットを脱いで、誘ってみるか?
発情していないヤマ相手に、まだ確実に促せる自信はないな。
ヤマが止めろと言っていたのに俺は無視してしまった。
そんな俺に呆れているなら、続きはないだろう。
諦めて、トイレで始末をしにいくか・・・

指に残っていたヤマの精液を、無意識に口に含んだ途端、ブワッと身体が浮き上がりそうになるくらいの熱波に襲われる。
それは、外から強制的に引きずり出され、叩き込まれるヤマの発情。
Ωの魂が揺さぶられ、αに応えようと身体が応える。
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