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24 婚約発表
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会見場として使用する広間から近い楽屋に通され、ヤマは入ってすぐに置かれていた一人掛け用の肘掛け付き椅子に座る。
俺も向かいに座ろうとしたら、「こっち」と隣の椅子をポンポン軽く叩いて呼ばれてしまった。
正面で話すのは恥ずかしかったので、ヤマに従い隣に座る。
「ヤマ、さっきの、話なんだが・・・」
父さんに言われた話なんだが。
隣のヤマが俺を至近距離で、真っ直ぐ見つめている姿が、正面の壁に嵌め込まれた横一列の長い鏡に映っていて。
優しくて真剣な様子に、つられてヤマの方を向いてしまった。
「うん、カナのお願いって言ってた」
心の中まで優しく包まれるヤマの瞳と声に、俺は黙って頷く。
ヤマはズルい。
そんな顔されたら、全部受け止めるよって甘やかす顔されたら。
・・・素直に口に出せてしまうじゃないか。
俺も向かいに座ろうとしたら、「こっち」と隣の椅子をポンポン軽く叩いて呼ばれてしまった。
正面で話すのは恥ずかしかったので、ヤマに従い隣に座る。
「ヤマ、さっきの、話なんだが・・・」
父さんに言われた話なんだが。
隣のヤマが俺を至近距離で、真っ直ぐ見つめている姿が、正面の壁に嵌め込まれた横一列の長い鏡に映っていて。
優しくて真剣な様子に、つられてヤマの方を向いてしまった。
「うん、カナのお願いって言ってた」
心の中まで優しく包まれるヤマの瞳と声に、俺は黙って頷く。
ヤマはズルい。
そんな顔されたら、全部受け止めるよって甘やかす顔されたら。
・・・素直に口に出せてしまうじゃないか。
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