ヘタレαにつかまりまして

三日月

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「宿題や予習復習で必死だったし・・・」


αを偽装するために、必死だった、なんて。
決して口にはしないことをつい話してしまったのは、三枝に気を許しているからだな。

ヤマ以外にも、徐々に自分のガードが甘くなって来ているのを自覚する。
多分、これは、良い傾向のはずだ。
「後で曲聞かせるっ」と宣言してきた三枝は、俺の言葉にそれほど意味はないと思ってくれたらしい。

αやΩということに、三枝は全然囚われない。
フェロモンレイプのときにも、三枝には随分助けられたが、普段のやり取りでも自然に助けられる。

三枝に「ごめん、話中断した。ほんでどれなん?」と樟葉は促され、本題だった芝浦の写真にすぐに話は戻った。


「フフフ・・・たぁちゃんの最近の仕事と、こっちは赤ちゃんのときの仕事だよぉ」


樟葉がページを捲ると、次々に色々と表情が違う芝浦が現れる。
ファッション雑誌の切り抜き、ドラマの取材記事、オムツの外装フィルム・・・産まれたときから今までずっと仕事をしているのか。
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