ヘタレαにつかまりまして

23 クラス替え

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｢ヤマ、ここは学校だぞ？｣


自粛しろと耳元で呟いてみるが。


｢ん、だからカナが俺のってわからせてる｣


むしろ誉められるべきっと、満面の笑みで力強く頷かれてしまった・・・まぁ、このヤマを見たら、誰もヤマを狙う気も起きない、か？
明日には婚約発表もあるから・・・いや、でも、公共の場だよな、ここ。

周りを見渡すと、かなり遠巻きにされている。
昼休みが半分過ぎたとはいえ、満席になっている時間帯なのに俺達の周りには見えない結界が張ってあるかのように2m分の空席が確保されていた。


｢笹部も強いけど、菊川は凄すぎるな。
俺、喰らってこんなに回復にかかったの初めてだわ。
今まで隠してたとか、勿体ねぇ。
８組も緩い縛りしかしないし、変わってんな｣