ヘタレαにつかまりまして

三日月

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22 ヤマ

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「なんか、寝るのが勿体無い。
今日のカナ、可愛すぎるっ」

「バカ、明日は学校に行くんだから休まないとまずいだろう。
それに・・・」


そう、それに。
明日は、下校してから俺もヤマも打ち合わせで忙しくなる。
唇には届きそうにないから、ヤマの顎下にキスを返す。
驚いて、瞬きを繰り返すヤマに問いかけた。


「ヤマは俺と結婚してくれるんだろう?
これから毎日一緒なんだから、勿体無いには当てはまらない」


今のヤマからは、ブロポーズの撤回はないだろうが心配ではある。
番と結婚相手はまだ別に考えるαが多く、法的にも結婚出来るまであと二年弱待たなければいけない。
ヤマが心変わりしない保証なんて、どこにもない。
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