ヘタレαにつかまりまして

三日月

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21 カナ side 倭人

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「ぁぁん"ん"・・・ぉ、ねがぃ、倭人さんっ
ゆっくり、ゆ、っくりぃっ、はぁっ、やぁ・・・」 


興奮しすぎて、視覚からの情報を捉えるだけで俺は精一杯。
付け根まで簡単に飲み込む後孔に、指を二本埋め込んる光景が、想像以上にヤバくてヤバくて、桜宮の声なんか耳に入る余地がなかった。

引き抜こうとすると絡み付いてきて、捲れて入口に真っ赤な輪が出来るくらいに喰らいついて離さないのに。
押して進めば、底無し沼みたいに抵抗なく受け入れて、うねりながらもっと奥だと導いてくれる。

ヌルヌルに濡れている柔らかな肉の感触が気持ちよくて。
抜かないでとすがり付いてくるような吸引が堪らなくて。
抜き差しする動きは、どんどん荒く、速くなる。

内側から溢れてくる蜜が潤滑油代わりとなるから、止まらなくなる。

うわぁ、ナニ、コレ?
もう、ドロドロでグチョグチョでニュルニュルしてる。
指が奥まで飲み込まれて、無理矢理引かないと中で動けない。
キュウキュウ締め付けて誘い込んで、根本まで飲み込んでこれ以上届かないのに許してくれない。

・・・あぁ、もっと。
もっと奥に、桜宮は欲しくて堪らないんだね?

桜宮のゆっくりと甘くねだる声は聞こえないまま、俺はうっとり笑っていた。
桜宮が、欲しがってる。
俺を、欲しがってる。

チュポンッと音が出るくらい、無理矢理引き抜いた指を口に含み桜宮の香りと味に酔いしれる。
クチュクチュ、我慢できないと鳴いてる後孔からは蜜が垂れ流されていて。
早く蓋をしてと、求めてるみたいに見えた。

興奮しすぎて、目眩がする。
あぁ、桜宮が待ってるっ
震える右手で、桜宮と自分の精液で濡れたぺニスを掴み。
左手で後孔を拡げて入口にあてがう。
頭ん中が、クラクラ、グラグラ沸き立ってる。
このまま突っ込んだら、流石にヤバイだ、ろ・・・

そう、踏みとどまっていたのに。

呑み込もうと絡みついてきた肉壁に、堪らず腰を進めて突き刺していた。
ズブズブ打ち込まれる熱い杭に、俺の下で桜宮がか細い悲鳴をあげる。



「き・・・ぁあ・・!!」


それも全く耳に入ってなかった俺は、ペニスを飲み込み締め上げてくる桜宮の身体に夢中で。
強張る桜宮の腰を掴み、俺は力任せのストロークを容赦なく始めていた。
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