ヘタレαにつかまりまして

三日月

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17 学園祭

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どれだけ強力なんだ!
ヤマを睨むと眉尻を下げ、「反省してます」とうなだれて樟葉先輩達に謝りにいく。
竹居はその後ろ姿を見送りながら、頭を掻いてぼやいた。


「俺達がどんだけ誉めまくっても本気出そうとしなかった菊川が、かなちゃんと番になってから本気見せ始めたのは良い傾向だけどねぇ。
ここまで力があるなんて、ホント、底が見えないっていうか。
まぁ、下についてる俺達にとっては鼻が高いけど」

「そんなに違うのか?」


竹居だけじゃなく、松野や笹部も大きく頷く。


「別格、だな。
俺達の威嚇フェロモンとは、範囲も濃度も全く違う。
相手が手を出していない段階から、動きを封じにかかるなんて・・・戦闘目的に近い」

「かなちゃんへのマーキングを強めただけなんだろうけど、威力的には制圧と一緒。
菊川の群れに入ってる俺達にまで余波が来たし。
かなちゃんを、よっぽど獲られたくないんだろうぜ」

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