ヘタレαにつかまりまして

17 学園祭

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ヤマがムスッと不機嫌になる。
いつも学校では寝てるか、笑っているイメージだったのに、いろんな表情を俺以外にも見せるようになったな。


｢で、何かあったの？
放送も蛍ちゃんに任せてたし、そんな目立つ格好で来るなんて・・・事件？
取材しちゃっていい？！
他の部員は、さっきの開催宣言で出払ってるのよ。
私は留守番だから出れないんだけど｣


桧野部長の目が期待に輝きだす。
新聞部としての情熱なのか、個人的な好奇心なのか。
ヤマが暴走したなんて、新聞に書かれても困る。
ヤマに目配せして下ろして貰うが、ヤマの背中に手を回してシャツを握ってないと膝から崩れそうだ。


｢ちょっと正門で騒ぎがありましたが、既に解決済みで記事にはならないです。
前回の準備号で三枝のファンが出来たらしく、追いかけられた三枝に不許可シールを譲ったので一枚俺用に下さい。
申請書類も書かせますので、合わせて一枚｣