ヘタレαにつかまりまして

15 生徒会

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｢うちの発行するプロマイド、背後に他人の写り込みもないし結構人気なのよ？｣

｢他の方で腕を奮ってください｣


桧野部長は諦めきれないらしく、何度も振り返りながら楡原部長と去っていった。


｢入学したときに撮影不許可の紙貰っとったけど、かなちゃんはちゃんと出してたんやなぁ｣

｢Ωとバレないためにも、人目は避けるに越したことがないしな。
新聞部に入ると、不許可申請を出した生徒の名前と顔をまず覚えるところから。
人気の被写体については、個人情報も詳しく調べ上げるからな。
三枝も出しておいた方がいいぞ？｣

｢いややなぁ～、かなちゃん。
俺の写真なんて、誰が欲しがんねんな｣


生徒会室の扉を開ける三枝。
生徒会に入ってから、注目されている自覚がないんだろうか？
まぁ、本人が気にしてないならと俺はそれ以上薦めなかった。