ヘタレαにつかまりまして

三日月

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15 生徒会

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「それにしても、奏様の周りのフェロモンがまた強化されてますね」


それには俺も溜め息。
ヤマのフェロモンは、まるで背後から常に抱き締められているくらい濃厚で重厚。
俺がヤマの番だと、周囲にハッキリ示している。


「これで、アレ以来シテないんでしょ?
よくまぁ、我慢してますね」

「言っておくが、俺は拒否してないぞ?」

「ちゃんと聞いてますからわかってますよ。
好きになるのを待つって言うんでしょ?
自分の番が傍にいるのに手を出さないなんて・・・理解できないですね」


萩野の視線が、俺のうなじ、生涯消えることがないヤマの歯形に注がれているのがわかる。
αからこの絆を破棄できるが、Ωはこの絆に一生縛られる。
αが番のΩの気持ちを待つなんて・・・俺も理解が出来ない。
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