ヘタレαにつかまりまして

11 保健室

18

｢なんなんっ、それっ
めっちゃ気持ち良さそうっ
かなちゃん、俺にもしてほしい！｣


手を挙げる能天気な三枝。


｢あほ。
菊川に間違いなく殺されるぞ｣


笹部は三枝の耳から指を外し、その額を指で弾く。
松野と竹居は残念な目で菊川を生暖かく見守り。
俺は、しでかした自分を呪っていた。
俺が菊川家に迷惑をかけてどうするんだっ
人前で、αの頭を好き勝手に触るなんて！
あれだけ気を付けていたのにっっ


｢カナ、好・・・｣

｢うるさいっ｣


ヤマからの二回目の告白は、言い終わる前に俺にぶったぎられた。