ヘタレαにつかまりまして

9 特別棟

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｢あぁ、くそっ
他に気付かれるまでに、一回抜くしかないか｣

｢え・・・えぇぇーっ？！｣


仰け反り過ぎてガタガタ便器を揺らすな、バカっ
濃度を増したヤマの発情に、呼吸も頭も乱される。
それにつられ、ブワーーーーーッと俺の身体が熱を帯びて、ゾクゾク背中に快感まで走り出した。

あぁ、ヤバイ・・・引きずられるっ

こんな場所で最後まで、きっとこのまま自分から動かなければ流される。
一限目、特別棟を使用するクラスがあればバレて停学、菊川家にとっても桜宮家にとっても最悪だ。

そうなる前に、なんとか、この状況を収めないと。

このままヤマに身体を預けてしまいたい劣情を振り切り、ヤマの膝から床へ崩れるように降りた。
勢いがつきすぎて、扉に身体がぶつかるがかまってはいられない。

ヤマの発情がこれ以上高まらない内に。
まだ自分の意思が通せるうちに。
なんとか、しないとっ

何が始まるのか、戸惑っているヤマを振り返り。
俺は、両膝を冷たいタイルの床についた。