ヘタレαにつかまりまして

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その予想外の反応に、俺は怯えてしまい更に頭の中が益々混乱。

なんで皆、楽しそうに笑ってるんだ?!

爆弾を投げてきた母さんが｢そこ、そこ｣とクスクス笑いながら指差した先。
自分から僅かに外れた場所を指した先にあるのは、俺の斜め前に立っているヤマで。

なんでヤマが笑われ・・・あ"ーーーっ、バカバカッ
ブレザーのポケットからハンカチを手に取る。　

視界に入ったのは、眼を見開いたままホロホロ大粒の涙を流しているヤマだった。
父さんと対峙していた姿からは想像できない。
大きな身体で、なんて無防備に泣くんだろう。

手を伸ばしてハンカチを目元に近づけると、それに気づいてこちらを振り返ったヤマと目が合う。
途端、更にヤマの涙腺は崩壊。
言葉は一切発せず、ひたすら黒い瞳まで流れ落ちてくるんじゃないかと心配になるほど涙を流し項垂れる。