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「父さ・・・」
間に入ろうとした俺を、ヤマの腕が制止する。
「わ、私は、まだ、奏さんに頼ってばかりで、番としても人間としても未熟です。
御心配を掛けることも、これからあると思います。
でも、奏さんに選んで良かったと思われる人間になるため・・・今は学生として勉学に励み、将来奏さんに頼ってもらえる人間になります。
奏さんの幸せが、今の私の目標で、将来です」
αモードなのかと、思った。
でも、違っていた。
伸ばされた腕を思わず掴んで抱き寄せる。
父さんの威圧に正面からぶつかる15歳。
震える身体、冷や汗が滲む顔、強ばった頬。
それでも真っ直ぐ父さんを見返すヤマ。
真摯なヤマの言葉を受け止めた父さんの表情も和らぐ。
ポンっと乗せたままだった手でヤマの肩を軽く叩き。
「君の将来性に期待しているよ」
俺にも笑いかけてくる顔は、俺の大好きな父さんの顔に戻っていた。
間に入ろうとした俺を、ヤマの腕が制止する。
「わ、私は、まだ、奏さんに頼ってばかりで、番としても人間としても未熟です。
御心配を掛けることも、これからあると思います。
でも、奏さんに選んで良かったと思われる人間になるため・・・今は学生として勉学に励み、将来奏さんに頼ってもらえる人間になります。
奏さんの幸せが、今の私の目標で、将来です」
αモードなのかと、思った。
でも、違っていた。
伸ばされた腕を思わず掴んで抱き寄せる。
父さんの威圧に正面からぶつかる15歳。
震える身体、冷や汗が滲む顔、強ばった頬。
それでも真っ直ぐ父さんを見返すヤマ。
真摯なヤマの言葉を受け止めた父さんの表情も和らぐ。
ポンっと乗せたままだった手でヤマの肩を軽く叩き。
「君の将来性に期待しているよ」
俺にも笑いかけてくる顔は、俺の大好きな父さんの顔に戻っていた。
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