ヘタレαにつかまりまして

6 個室

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｢やぁだ、倭人のお馬鹿さん。
隣でこんな可愛い過ぎて食べちゃいたい奏ちゃんを見逃してたの？｣

｢え？｣

｢ば、バカ、見るなっ｣


両手で隠す前に捕らえられ、ヤマと目と目が合ってしまう。
ああぁぁぁーーーーーっ、さっきのヤマを思い出して、俺の身体は更に赤く染まって心臓も痛くなるくらいバクバク鳴り出す。

ヤマは俺の反応が意外だったみたいで、食い入るように顔を凝視され戸惑う、いや、逃げたくなる。
でも、動くこともできない俺の手を、ヤマは握ったま身を屈め。
止める隙も与えないほど優雅に跪くと、インタビューのときよりも明るく爽やかなキスを手の甲に落としてきて。

俺は、椅子から落ちそうになった。


｢奏、可愛いっ
もしかして照れてた？
うわぁ、全然気づかなかった。
αモードの方が好きになってもらえる？
ずっとは無理でも、少しくらいなら・・・｣


真剣に検討を始めるなっ