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5 都市伝説 side 倭人
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「・・・うん、俺と同じものを・・・それもセットでお願い。
挨拶にいくときに・・・間に合う?
うん、ごめんなさい・・・・・またその時に。
はい、ありがとうございました」
どれくらい話していたのか、切る直前は謝罪じゃなくなっていたけど、通話終了ボタンを押した途端、はぁぁぁぁと桜宮の身体が一気に脱力。
はふぅぅぅ~とあくびまでついてきて、かなり疲れたみたいだ。
前を向きながら、うつらうつら舟を漕ぎだした桜宮の周りは、屋敷にいるときよりは薄くなった俺の甘ったるいフェロモンで包まれている。
姉貴に「もっと薄くしないと余裕のなさがバレバレで奏ちゃんが注目浴びて可愛そう」と言われたんだけどこれ以上は今の俺には無理。
籠っていた屋敷の中では二人きりだったけど、番になるまでは桜宮と学校でしか会うことがなかった。
交わることが余りなかったのに、今は番の繋がりで固く結ばれている。
この繋がりは絶対に消えないって頭ではわかってるけど、自分の番を思い描いていた時間が長すぎて現実味がまだ足りない。
その不安が無意識にフェロモンを濃くしてるんだと思う。
優しくしたくて、独り占めしたくて、可愛い桜宮を俺の中に閉じ込めたくて仕方ない。
籠っている間の後半から、ちょっとずつ会話する時間が増えたけどあまり内容は覚えてない。
内容より、話してる桜宮のことばかり見ていたから。
動く唇、指先、瞳・・・幸せにすると、小さい頃から誓っていた自分の番が目の前にいるのを確かめていた。
凄く可愛い、俺の番。
俺の可愛い、桜宮。
・・・そう言えば!
「あの、桜宮?」
「ん、なんだ?」
振り向いた桜宮と目があっただけなのに、自然に口角が上がる。
澄んだ水色は、空の色。
眠たくて堪らないみたいで、今はしょぼしょぼしてる桜宮の瞳の色。
挨拶にいくときに・・・間に合う?
うん、ごめんなさい・・・・・またその時に。
はい、ありがとうございました」
どれくらい話していたのか、切る直前は謝罪じゃなくなっていたけど、通話終了ボタンを押した途端、はぁぁぁぁと桜宮の身体が一気に脱力。
はふぅぅぅ~とあくびまでついてきて、かなり疲れたみたいだ。
前を向きながら、うつらうつら舟を漕ぎだした桜宮の周りは、屋敷にいるときよりは薄くなった俺の甘ったるいフェロモンで包まれている。
姉貴に「もっと薄くしないと余裕のなさがバレバレで奏ちゃんが注目浴びて可愛そう」と言われたんだけどこれ以上は今の俺には無理。
籠っていた屋敷の中では二人きりだったけど、番になるまでは桜宮と学校でしか会うことがなかった。
交わることが余りなかったのに、今は番の繋がりで固く結ばれている。
この繋がりは絶対に消えないって頭ではわかってるけど、自分の番を思い描いていた時間が長すぎて現実味がまだ足りない。
その不安が無意識にフェロモンを濃くしてるんだと思う。
優しくしたくて、独り占めしたくて、可愛い桜宮を俺の中に閉じ込めたくて仕方ない。
籠っている間の後半から、ちょっとずつ会話する時間が増えたけどあまり内容は覚えてない。
内容より、話してる桜宮のことばかり見ていたから。
動く唇、指先、瞳・・・幸せにすると、小さい頃から誓っていた自分の番が目の前にいるのを確かめていた。
凄く可愛い、俺の番。
俺の可愛い、桜宮。
・・・そう言えば!
「あの、桜宮?」
「ん、なんだ?」
振り向いた桜宮と目があっただけなのに、自然に口角が上がる。
澄んだ水色は、空の色。
眠たくて堪らないみたいで、今はしょぼしょぼしてる桜宮の瞳の色。
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