ヘタレαにつかまりまして

5 都市伝説 side 倭人

18

年齢かっ

うっかり過ぎる大失敗・・・
小さい頃から、番相手と結婚するって決めていたし。
それに、こんなに可愛い桜宮を番に出来たことに浮かれてて。
なのに、姉貴がちょっかいかけてきたりで。
気持ちが焦りすぎたっ

桜宮には、あと二年も待ってもらわないといけないのか。


｢あの、桜宮、二年後の８月まで待って・・・｣


ガンッ


｢いってぇぇーッ｣


額に鋭い衝撃が走り、身体が仰け反る。
当たったなにかは、そのまま後ろの壁に当たり弾ける水音が続いた。


｢だっ、大丈夫かっ｣


俺の膝から桜宮の重さが消えて、顔を覗き込まれてる気配はするけど、すぐには目が開けれない、喋れない。
額、割れてるんじゃないのか？
頭の中が明滅して、グラグラして、ズキズキするっ


｢桜宮さん、お気になさらず。
このバカ息子には、これぐらいがちょうどいい｣

｢澪、人には注意するくせに俺より強く投げすぎだろ？
正気に戻るのに時間がかかったら、桜宮さんに迷惑だ｣

｢避けるの遅れたら、私に当たってたじゃないっ｣


うわぁ、桜宮以外からの扱いが酷すぎる。