ヘタレαにつかまりまして

5 都市伝説 side 倭人

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そんな桜宮への独占欲が、俺のフェロモンをコントロール不能にしていたらしい。
一週間くらい前まで、無意識に屋敷中占領して母さんさえ入れなかった、とか。
後から聞かされても、正直ピンとこない。
母さんに勝てると思えたことなんて無いし。

俺の想像を越えた独占欲丸出しのフェロモンは、徐々に落ち着いて屋敷全体から輪を狭め、今は隙間無く桜宮の身体を包むくらいまで小さく出来るようになった。
縮小出来たとはいえ、その濃密さはコントロール不能。
部屋に入ってきた姉貴には、｢これだから童貞は｣と言葉の刃でサックリ傷つけられた。

そんなことまで、フェロモンでバレるのか。
いや、まぁ、俺自身、このフェロモンの濃さは凄いを通り越して酷いんじゃないかと、ちょっとは思う。
それだけ濃い俺のフェロモンに包まれている間は、桜宮に誰も手出しは出来ないだろうからコントロール出来るようになっても外す気なんかないけど。

一緒に聞いていた桜宮は、俺の横で苦笑してたな。
でも、驚いた様子は無かったな。
まぁ、ピッタリくっつかれてる桜宮にこそバレるか。

｢胸も触って？｣って、小首傾げて恥じらう桜宮に手を取られお願いされるまで、俺、桜宮の暖かい吸い付いてグニグニ動く場所目掛けて腰振るのに夢中で。
それ以外のこと、思い付きもしなかったなぁ。

あぁ、でも可愛かったなぁ。
ペチャンコの淡いピンクの乳首、指で触ってたら固くなってきて。
舐めたら桜宮、凄い声出してたし。

そのあと、風呂場の湯けむりん中に浮かぶ小さな角だし乳首見た時なんて、ヤバかった、ヤバ過ぎた、簡単に理性飛んだ。
気付いたら桜宮の身体の全部、舐め回してよがらせて、桜宮痙攣してたもんな。

さっきの風呂は、父さんに追いたてられて全然触れなかった。
あぁ、触りたくって舐めて噛んで桜宮に突っ込み・・・いやいや、まずいっ

αのセックスは、Ω相手でも身体に負担を掛けるからって父さんからは言い聞かされていたし。
こうなるまでは、慎重に発情もコントロールして。
絶対に番になったΩを幸せにしたかったから、αやβのアプローチもガン無視出来ていたんだ。

桜宮にも迷惑かけた。
いや、番になったから今後はもっと迷惑かけることになるんだ。
発情をしっかりコントロールしないとっ

よしっと自分を戒めて、桜宮にごめんなの気持ちを込め視線を戻し、た、はずなのに。
真っ白なバスローブに身を包み、ちょっと眠そうにあくびを噛み殺す桜宮の可愛さに早速やられる。

こんなに可愛すぎる桜宮が、俺の番なんて辛すぎる。
発情押さえるとか、出来そうにないっ