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2 幸せにしたい side 倭人
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「で、なに?」
遙馬さんに極力気を使いながら、父さんには素っ気なく尋ねる兄貴。
自分が聞きたいと言うより、さっさと父さんにためているものを吐き出させて遥馬さんが怯える因子をこの世から消したいだけだな。
母さんが上機嫌だったことや、強制的に同行させられていた姉貴とも関係してそうだよな。
いつもなら、食べ終わればさっさと席を立って学校に行くところだけど。
内容が気になってその場に残ることにした。
「あのバカが、飛鳥に番をあてがおうとしてんだよ」
思い出すだけで胸糞わりーと舌打ちする父さん。
折角落ち着いていたのに、クシャクシャと自分の前髪を掻きまわし沸き上がってきた苛立ちを隠さない。
姉貴に、番って⋯⋯⋯⋯⋯ありえねー
俺と兄貴は瞬時に目配せ。
来るもの拒まずで、Ωどころか、αだろうがβだろうが女性相手にヤリまくってるのを俺達は知っている。
俺達が知ってるくらいだ。
母さんだって、遊び回ってる姉貴の行動は把握してるだろう。
それに姉貴には⋯αである自分が孕む側でもいいと思える相手がいるって、昔本人の口から聞いたことがあるし。
「アイツ、番を作る気なんてないだろ?」
兄貴も同意だったようだ。
なんで逃げずに従っているのか納得できないなと、訝しげ。
いくらリーダー命令でも、あの姉貴なら突っぱねる案件だ。
「本人には、その気が全く無いみたいだけどな。
あの澪が全部段取りして固めてしまいやがった。
業務提携する相手先の息子が、Ωなんだと。
出生もしっかり確認取れるΩで、相手も番先を探してたらしく、トントンと話が進んだんだ」
遙馬さんに極力気を使いながら、父さんには素っ気なく尋ねる兄貴。
自分が聞きたいと言うより、さっさと父さんにためているものを吐き出させて遥馬さんが怯える因子をこの世から消したいだけだな。
母さんが上機嫌だったことや、強制的に同行させられていた姉貴とも関係してそうだよな。
いつもなら、食べ終わればさっさと席を立って学校に行くところだけど。
内容が気になってその場に残ることにした。
「あのバカが、飛鳥に番をあてがおうとしてんだよ」
思い出すだけで胸糞わりーと舌打ちする父さん。
折角落ち着いていたのに、クシャクシャと自分の前髪を掻きまわし沸き上がってきた苛立ちを隠さない。
姉貴に、番って⋯⋯⋯⋯⋯ありえねー
俺と兄貴は瞬時に目配せ。
来るもの拒まずで、Ωどころか、αだろうがβだろうが女性相手にヤリまくってるのを俺達は知っている。
俺達が知ってるくらいだ。
母さんだって、遊び回ってる姉貴の行動は把握してるだろう。
それに姉貴には⋯αである自分が孕む側でもいいと思える相手がいるって、昔本人の口から聞いたことがあるし。
「アイツ、番を作る気なんてないだろ?」
兄貴も同意だったようだ。
なんで逃げずに従っているのか納得できないなと、訝しげ。
いくらリーダー命令でも、あの姉貴なら突っぱねる案件だ。
「本人には、その気が全く無いみたいだけどな。
あの澪が全部段取りして固めてしまいやがった。
業務提携する相手先の息子が、Ωなんだと。
出生もしっかり確認取れるΩで、相手も番先を探してたらしく、トントンと話が進んだんだ」
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