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SS(書き下ろし)
生まれ変わったらαだったんだが、思ったより生きづらくて探してしまうのは止められなかった 4
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学園祭前日の確認事項も、聞いてんのか聞いて無いのか。
まぁ、菊川のことだから聞いてんだろうけどさ。
生徒会室に入って、松野が話してる間。
指揮を執るべき菊川は、一人離れた生徒会長用の机に座り、桜宮の横顔を眺めてニヤニヤ、ニヤニヤ、ニヤニヤ・・・
大方、明日のコトを考えてんだろう。
本当に、どんだけ番のことが好きなんだ。
本人はそれを隠す気が全く無いし、フェロモンはそれ以上に煩い。
廊下にいた時より、増やすな。
「大事」「大好き」「俺のもの」
独占欲と愛情が、桜宮の身体をまるで鎧のように包んでいる。
俺は菊川の群れにいるから、この程度に見えるけどさ。
外から見たら、もっと濃く見えるんだぜ、コレ。
群れの括りって、強いとこに属しとくと便利だよな。
ミカサのときは、そんなことも知らなかった。
下手に外部のαが近づいたら、菊川への反逆者としてフェロモンにズタズタにされんじゃね?
こんなフェロモンをΩに出す時代なんだなぁと、喜んでいいのか、ミカサ的には年を感じると言うか。
桜宮は見られている自覚はあるらしく、頭を押さえ、考えるふりをしながら顔を隠している。
同じく副生徒会長の樟葉先輩は、菊川を一瞥するだけだ。
杉本先輩は、逆にずっと菊川を半目で見ているが気付かれないまま。
菊川は、俺が知っている中では断トツ強い。
俺も含め、格下の視線なんか気にもならないし、イチイチ気にしてらんねーんだろう。
「・・・以上だ」
松野がその場を締める。
「んじゃ、行きますか」
俺の前に座っていた檜山先輩を誘う。
今日残ってんのは、俺達二人で担当した企画のステージ確認が中心だ。
「行こう、行こうっ」
ウキウキ楽しそうな檜山先輩。
この人と三枝はβだが、足を引っ張ることもないしうまいことやっている。
まぁ、菊川のことだから聞いてんだろうけどさ。
生徒会室に入って、松野が話してる間。
指揮を執るべき菊川は、一人離れた生徒会長用の机に座り、桜宮の横顔を眺めてニヤニヤ、ニヤニヤ、ニヤニヤ・・・
大方、明日のコトを考えてんだろう。
本当に、どんだけ番のことが好きなんだ。
本人はそれを隠す気が全く無いし、フェロモンはそれ以上に煩い。
廊下にいた時より、増やすな。
「大事」「大好き」「俺のもの」
独占欲と愛情が、桜宮の身体をまるで鎧のように包んでいる。
俺は菊川の群れにいるから、この程度に見えるけどさ。
外から見たら、もっと濃く見えるんだぜ、コレ。
群れの括りって、強いとこに属しとくと便利だよな。
ミカサのときは、そんなことも知らなかった。
下手に外部のαが近づいたら、菊川への反逆者としてフェロモンにズタズタにされんじゃね?
こんなフェロモンをΩに出す時代なんだなぁと、喜んでいいのか、ミカサ的には年を感じると言うか。
桜宮は見られている自覚はあるらしく、頭を押さえ、考えるふりをしながら顔を隠している。
同じく副生徒会長の樟葉先輩は、菊川を一瞥するだけだ。
杉本先輩は、逆にずっと菊川を半目で見ているが気付かれないまま。
菊川は、俺が知っている中では断トツ強い。
俺も含め、格下の視線なんか気にもならないし、イチイチ気にしてらんねーんだろう。
「・・・以上だ」
松野がその場を締める。
「んじゃ、行きますか」
俺の前に座っていた檜山先輩を誘う。
今日残ってんのは、俺達二人で担当した企画のステージ確認が中心だ。
「行こう、行こうっ」
ウキウキ楽しそうな檜山先輩。
この人と三枝はβだが、足を引っ張ることもないしうまいことやっている。
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