ヘタレαにつかまりまして

三日月

文字の大きさ
上 下
1,022 / 1,039
SS(書き下ろし)

友達デート 17

しおりを挟む
カラオケでの支払いを済ませ、店を出る。
歌って、食べて楽しかったな!
二時間が、あっという間だった。

カラオケの次は、樟葉の服を見に行く。
樟葉は、小柄すぎて子ども服がジャストサイズ。
それを着てしまうと、小学生にしか見えなくなるので大人っぽい服が欲しいらしい。
部屋着は、着心地が楽なルーズなデザインか着物しか持っていない。

樟葉を中央にして、右手は三枝、左手は俺がしっかり握って歩く。
吹き抜けの両側に作られた周遊型の通路は、幅が広い。
手を伸ばさなければ、三人並んで歩いていても他の人とすれ違える広さだ。


「お店、たくさんあるねぇ」


樟葉は、キョロキョロ珍しそうに店頭に並んだ商品をチェック。
自称デートの芝浦ストーカーでは、βの家族層向けの複合施設に来ることはなかったようだ。
俺には、よく似た店が並んでいるように見える。

桜宮家でも菊川家でも、服は自分で選ばなくても追加されていたからな。
あまり好みについて考えたことがない。
今も着ている服も、清人さんのブランド「border less」のものだからユニセックスデザインだ。

よしっ
俺も、これを機会に何か選んでみよう。
ヤマとデートするときに着る服は、どうだろうか。
それを想定してディスプレイを見ると、心が弾んで楽しくなってきた。

流し見ていた店頭のコーデが、工夫を凝らした春のお出かけコーデになっていることにも気付いた。
凄いな。
ポップや花の飾りを使って、こちら側の購買意欲を誘ってくるぞ!

どれがいいだろうかと見ることに集中していたら、樟葉とぶつかってしまい三枝に怒られた。
俺もフラフラ、樟葉もフラフラ。
「周りも見てあるかんと怪我するやろ?」と引率の先生みたいに言い聞かせられてしまった。

そこからは、気になる店があったらまず他の二人に知らせる。
少し気になるくらいなら、三人で店の名前と場所を覚えておく。
実際に着てみたいと思うものがあるなら、一緒に入って手に取ってみることした。
しおりを挟む
感想 205

あなたにおすすめの小説

孕めないオメガでもいいですか?

月夜野レオン
BL
病院で子供を孕めない体といきなり診断された俺は、どうして良いのか判らず大好きな幼馴染の前から消える選択をした。不完全なオメガはお前に相応しくないから…… オメガバース作品です。

白い部屋で愛を囁いて

氷魚彰人
BL
幼馴染でありお腹の子の父親であるαの雪路に「赤ちゃんができた」と告げるが、不機嫌に「誰の子だ」と問われ、ショックのあまりもう一人の幼馴染の名前を出し嘘を吐いた葵だったが……。 シリアスな内容です。Hはないのでお求めの方、すみません。 ※某BL小説投稿サイトのオメガバースコンテストにて入賞した作品です。

捨てられオメガの幸せは

ホロロン
BL
家族に愛されていると思っていたが実はそうではない事実を知ってもなお家族と仲良くしたいがためにずっと好きだった人と喧嘩別れしてしまった。 幸せになれると思ったのに…番になる前に捨てられて行き場をなくした時に会ったのは、あの大好きな彼だった。

【完結】幼馴染から離れたい。

June
BL
隣に立つのは運命の番なんだ。 βの谷口優希にはαである幼馴染の伊賀崎朔がいる。だが、ある日の出来事をきっかけに、幼馴染以上に大切な存在だったのだと気づいてしまう。 番外編 伊賀崎朔視点もあります。 (12月:改正版) 読んでくださった読者の皆様、たくさんの❤️ありがとうございます😭 1/27 1000❤️ありがとうございます😭

皇帝にプロポーズされても断り続ける最強オメガ

手塚エマ
BL
テオクウィントス帝国では、 アルファ・べータ・オメガ全階層の女性のみが感染する奇病が蔓延。 特効薬も見つからないまま、 国中の女性が死滅する異常事態に陥った。 未婚の皇帝アルベルトも、皇太子となる世継ぎがいない。 にも関わらず、 子供が産めないオメガの少年に恋をした。

壁乳

リリーブルー
BL
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 (作者の挿絵付きです。)

噛痕に思う

阿沙🌷
BL
αのイオに執着されているβのキバは最近、思うことがある。じゃれ合っているとイオが噛み付いてくるのだ。痛む傷跡にどことなく関係もギクシャクしてくる。そんななか、彼の悪癖の理由を知って――。 ✿オメガバースもの掌編二本作。 (『ride』は2021年3月28日に追加します)

花婿候補は冴えないαでした

いち
BL
バース性がわからないまま育った凪咲は、20歳の年に待ちに待った判定を受けた。会社を経営する父の一人息子として育てられるなか結果はΩ。 父親を困らせることになってしまう。このまま親に従って、政略結婚を進めて行こうとするが、それでいいのかと自分の今後を考え始める。そして、偶然同じ部署にいた25歳の秘書の孝景と出会った。 本番なしなのもたまにはと思って書いてみました! ※pixivに同様の作品を掲載しています

処理中です...