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「もぅ、二人してそんなおっきな声出さんでもえぇやんかぁ・・・
めっちゃ近かったんは、ほんまやもん」
「なぁ?」と涙目で相槌を求められたヤマが、力強く首を縦に振る。
神妙な顔だったから、なんだか怒っているようにも拗ねているようにも見える。
二人とも何でそうなるんだ?
ただ言い合いになっていただけだっ
「例えも悪いっ
そんなに近いわけないだろう」
「だって、だって、こんなんやで?」
三枝は、笹部の正面に周りグッと顔を寄せ。
笹部の両頬を挟んで更に顔を近づけていく。
二人の距離が人差し指程もなくなると、やっと止まった。
・・・そんなに、近かっただろうか?
ヤマを伺うと、苦笑いされてしまった。
「こんなんやで、こんなんっ
チュウするみたいやろ?」
俺の方に頭を向けて、同意を求められると。
ーーーーー頷くしかない。
確かに、近い。
三枝は、納得した俺に「せやろ、せやろ」と得意気に頷いて見せた。
めっちゃ近かったんは、ほんまやもん」
「なぁ?」と涙目で相槌を求められたヤマが、力強く首を縦に振る。
神妙な顔だったから、なんだか怒っているようにも拗ねているようにも見える。
二人とも何でそうなるんだ?
ただ言い合いになっていただけだっ
「例えも悪いっ
そんなに近いわけないだろう」
「だって、だって、こんなんやで?」
三枝は、笹部の正面に周りグッと顔を寄せ。
笹部の両頬を挟んで更に顔を近づけていく。
二人の距離が人差し指程もなくなると、やっと止まった。
・・・そんなに、近かっただろうか?
ヤマを伺うと、苦笑いされてしまった。
「こんなんやで、こんなんっ
チュウするみたいやろ?」
俺の方に頭を向けて、同意を求められると。
ーーーーー頷くしかない。
確かに、近い。
三枝は、納得した俺に「せやろ、せやろ」と得意気に頷いて見せた。
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