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33 指輪
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リング本体に当たる銀材は、今回裏面に刻印したいと前以て話していたから長方形の板状のものを清人さんが用意してくれていた。
嵌める指の実寸サイズを計って、指の号サイズから切る長さを算出している表を確認して銀材を切断。
裏面へ刻印をして。
あとは、曲げて端と端の間に銀ロウをツナギにしてくっつける。
実際に嵌めてサイズを確認出来たら。
そのあとは、ひたすらリング本体を磨く。
行程としては、単純なんだが。
使い慣れていない電動式糸ノコで切断したり。
裏面への刻印を曲がらないように打ち込んだり。
ガスバーナーで炙ったり。
芯棒に巻き付けながら、木槌で円になるよう曲げていく作業が地味に難しい。
そして、いろんなヤスリを順番に使って磨き続ける研磨作業が果てしない・・・
材料費込みで一万円を受け取って貰えたけど、清人さんが工房に一通りの工具を揃えてなかったら難しかっただろうな。
俺はヤマの、ヤマは俺の指輪を作っている間も。
遥馬さんの悲鳴、みどりさんの笑い声、清人さんが遥馬さんにだけ熱心に教える声は続いていたけど。
正直、慣れない作業に没頭していたのと、捲き込まれたくなくて。
手元と、隣で同じ作業をしているヤマしか見えていなかった。
嵌める指の実寸サイズを計って、指の号サイズから切る長さを算出している表を確認して銀材を切断。
裏面へ刻印をして。
あとは、曲げて端と端の間に銀ロウをツナギにしてくっつける。
実際に嵌めてサイズを確認出来たら。
そのあとは、ひたすらリング本体を磨く。
行程としては、単純なんだが。
使い慣れていない電動式糸ノコで切断したり。
裏面への刻印を曲がらないように打ち込んだり。
ガスバーナーで炙ったり。
芯棒に巻き付けながら、木槌で円になるよう曲げていく作業が地味に難しい。
そして、いろんなヤスリを順番に使って磨き続ける研磨作業が果てしない・・・
材料費込みで一万円を受け取って貰えたけど、清人さんが工房に一通りの工具を揃えてなかったら難しかっただろうな。
俺はヤマの、ヤマは俺の指輪を作っている間も。
遥馬さんの悲鳴、みどりさんの笑い声、清人さんが遥馬さんにだけ熱心に教える声は続いていたけど。
正直、慣れない作業に没頭していたのと、捲き込まれたくなくて。
手元と、隣で同じ作業をしているヤマしか見えていなかった。
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