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33 指輪
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「えっと、こちらは・・・」
遥馬さんが立ち上がり、俺とヤマを紹介しようとすると。
「ハルちゃん、この二人を知らない分けないでしょ!
飛鳥様の番になるはずだった桜宮様を、倭人様が奪っちゃうラブロマンスから、秋の事件に婚約発表。
あと、この前のバレンタインコレクション。
どれだけ報道されていると思ってるの?」
指折り数えて笑う女性。
「ハルちゃんは、相変わらずねぇ」なんて。
親しげにパシンッと遥馬さんの腰を叩く。
遥馬さんは、そうされても気に障った様子もなく。
「そうだよね」と納得しながら笑い返したりして・・・
ゾワッッ
背筋に悪寒が走り抜ける。
二人の仲睦まじい姿を目の前にして、当然、清人さんの目には殺気。
フェロモンだって、おどろおどろしく胸が詰まるような密度で女性を囲む様子を俺にまで見せつけられる。
「やだぁ、清人様。
怖い顔したら、ハルちゃんが泣いちゃいますよ!」
でも、当の本人は全く何も見えても感じてもないみたいだ。
俺の目に映るその姿は、フェロモンの濃度で歪んで見える状態なのに、遥馬さんの向こう側に立つ清人さんに平然と、寧ろ楽しそうに話し掛けて彼女は笑っていた。
遥馬さんが立ち上がり、俺とヤマを紹介しようとすると。
「ハルちゃん、この二人を知らない分けないでしょ!
飛鳥様の番になるはずだった桜宮様を、倭人様が奪っちゃうラブロマンスから、秋の事件に婚約発表。
あと、この前のバレンタインコレクション。
どれだけ報道されていると思ってるの?」
指折り数えて笑う女性。
「ハルちゃんは、相変わらずねぇ」なんて。
親しげにパシンッと遥馬さんの腰を叩く。
遥馬さんは、そうされても気に障った様子もなく。
「そうだよね」と納得しながら笑い返したりして・・・
ゾワッッ
背筋に悪寒が走り抜ける。
二人の仲睦まじい姿を目の前にして、当然、清人さんの目には殺気。
フェロモンだって、おどろおどろしく胸が詰まるような密度で女性を囲む様子を俺にまで見せつけられる。
「やだぁ、清人様。
怖い顔したら、ハルちゃんが泣いちゃいますよ!」
でも、当の本人は全く何も見えても感じてもないみたいだ。
俺の目に映るその姿は、フェロモンの濃度で歪んで見える状態なのに、遥馬さんの向こう側に立つ清人さんに平然と、寧ろ楽しそうに話し掛けて彼女は笑っていた。
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