ヘタレαにつかまりまして

三日月

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何を今更・・・とは、さすがに面と向かっては言えないな。
恋愛脳全開のお花畑のヤマに対しては、呆れっぱなしだった。
まぁ、今では自分も頭の中にもお花畑が咲き乱れてそうなくらいヤマが好きなんだから、言える立場ではない。


「呆れないから、教えてくれ」


そう答えても、なかなか躊躇って言葉に出来ないらしい。
ヤマの顔が、段々赤みを帯びて本気で照れているのだけは伝わってくるから。
俺まで照れ臭くなってくるじゃないかっ
一体何を話すつもりなんだ?


「・・・・・で」


もそもそ、掌で覆われた口が動くが聞き取れない。


「ヤマ、もうちょっと大きな声で・・・」


この部屋には、俺とヤマしかいないんだからもう少し音量を上げて欲しい。
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