ヘタレαにつかまりまして

三日月

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「俺に問題がないなら、風紀委員長の仕事を押し付けておいてすまないが俺とも話をする時間を作って欲しいんだ。
三枝にとっては、数多くいる友達の一人でしかないだろうが、俺にとっては三枝は初めて出来た友達だ。
これだけ話す機会が少ないと、さすがに寂しい」


どう伝えるべきなのか、全くわからない。
友達としての距離感も、上手く掴めていない。
でも、三枝と以前のように話したい。
それが少しでも届けばと、想いをそのまま口にしてみた。


「えぇっ、ほんまに?!」


三枝の大きすぎる声に、周囲の視線が集中。
教師もグラウンドの中央から訝しげに見てきた。
わざわざ近付いたのに、意味がないじゃないかっ

三枝に「バカ」と言うつもりだったが、あまりに嬉しそうに鳶色の瞳をキラキラ輝かせて見てくるから、言葉を飲み込み小声の抗議に止めた。


「・・・声を落とせ」
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