825 / 1,039
30 舞台
37
しおりを挟む
な、な、な、何を考えているんだーーーーーっ
二部が始まる直前、シークレットゲストとして清人さんのブランド「borderless」のロゴが大画面に映し出され。
会場が、大歓声で沸き上がる。
いよいよ始まるのかと、食べていたチョコレートを慌てて噛み砕き。
遥馬さんも俺も、目を凝らして舞台を見ていたのは数分前。
それが、なんでだっ
なんで、こうなっているんだっっ
「カナ、笑って?」
伸びた前髪を、編み込みされた爽やかに笑うヤマが隣にいて。
そのヤマと手を繋ぎ、歩いているのはランウェイっ
50m越えの、ライトに照らされ、視線とフラッシュが降り注ぐ、その場所だった。
今から思い返せば、プレミアム席に行こうとした俺と遥馬さんに、「表に出るなら、宣伝にもなるから最新のこれとこれとこれも着ていきなさい」と、飛鳥さんからハンガーラックに掛けられた予備の服を渡されて。
控え室の隅でヤマと清人さんが壁になってる間に着替えたのは、こうなることを見越していたのか・・・
二部が始まる直前、シークレットゲストとして清人さんのブランド「borderless」のロゴが大画面に映し出され。
会場が、大歓声で沸き上がる。
いよいよ始まるのかと、食べていたチョコレートを慌てて噛み砕き。
遥馬さんも俺も、目を凝らして舞台を見ていたのは数分前。
それが、なんでだっ
なんで、こうなっているんだっっ
「カナ、笑って?」
伸びた前髪を、編み込みされた爽やかに笑うヤマが隣にいて。
そのヤマと手を繋ぎ、歩いているのはランウェイっ
50m越えの、ライトに照らされ、視線とフラッシュが降り注ぐ、その場所だった。
今から思い返せば、プレミアム席に行こうとした俺と遥馬さんに、「表に出るなら、宣伝にもなるから最新のこれとこれとこれも着ていきなさい」と、飛鳥さんからハンガーラックに掛けられた予備の服を渡されて。
控え室の隅でヤマと清人さんが壁になってる間に着替えたのは、こうなることを見越していたのか・・・
0
お気に入りに追加
1,766
あなたにおすすめの小説

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

白い部屋で愛を囁いて
氷魚彰人
BL
幼馴染でありお腹の子の父親であるαの雪路に「赤ちゃんができた」と告げるが、不機嫌に「誰の子だ」と問われ、ショックのあまりもう一人の幼馴染の名前を出し嘘を吐いた葵だったが……。
シリアスな内容です。Hはないのでお求めの方、すみません。
※某BL小説投稿サイトのオメガバースコンテストにて入賞した作品です。

孕めないオメガでもいいですか?
月夜野レオン
BL
病院で子供を孕めない体といきなり診断された俺は、どうして良いのか判らず大好きな幼馴染の前から消える選択をした。不完全なオメガはお前に相応しくないから……
オメガバース作品です。

花婿候補は冴えないαでした
いち
BL
バース性がわからないまま育った凪咲は、20歳の年に待ちに待った判定を受けた。会社を経営する父の一人息子として育てられるなか結果はΩ。 父親を困らせることになってしまう。このまま親に従って、政略結婚を進めて行こうとするが、それでいいのかと自分の今後を考え始める。そして、偶然同じ部署にいた25歳の秘書の孝景と出会った。
本番なしなのもたまにはと思って書いてみました!
※pixivに同様の作品を掲載しています
ふしだらオメガ王子の嫁入り
金剛@キット
BL
初恋の騎士の気を引くために、ふしだらなフリをして、嫁ぎ先が無くなったペルデルセ王子Ωは、10番目の側妃として、隣国へ嫁ぐコトが決まった。孤独が染みる冷たい後宮で、王子は何を思い生きるのか?
お話に都合の良い、ユルユル設定のオメガバースです。

僕の番
結城れい
BL
白石湊(しらいし みなと)は、大学生のΩだ。αの番がいて同棲までしている。最近湊は、番である森颯真(もり そうま)の衣服を集めることがやめられない。気づかれないように少しずつ集めていくが――
※他サイトにも掲載

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる