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現行犯
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昼休みの体育館倉庫は、3度目に辿り着いたヤリ場スポットだ。
職員室から遠く、扉を少し開けとけば体育館の空調を横流し出来て年中快適。
鍵は、何代前かにちょろまかした先輩から何本も複製され脈々と裏で引き継がれ、今年は昼イチで体育館の使用予定が無い金曜日の昼休みが超安全圏ってのまで把握済み。
先月までは三年生が鍵を独占してガンガン使ってたんだけど、夏休みが近づくにつれ受験に対する焦りが出てきたらしい。
鍵が数本二年生に引き継がれ、暗黙の了解で先着順な場所取りに勝った俺が今日の権利をもぎ取った。
俺が鍵を借りたことを知り、早速声を掛けてくれた女子の中から後腐れない子を選んで速攻連れ込んだ甲斐があったぜ。
推薦入学も決まった三年生のお姉様は、受験に忙しい彼氏とご無沙汰で溜まっていたらしい。
当たり障りのない会話を流しつつ、シャツの上から掌にすっぽり収まる小振りだけどツンと立ったオッパイをイジっただけで自分から服を脱ぎ始めた。
コンドームを必ず使ってとお願いしてきたのはそっちなのに、待ちきれなくて早く早くと細い足を腰に絡ませてくるんだもん。
興奮して上手く入んないじゃん。
開けたシャツと目繰り上がったスカートの裾。
もうちょっと待ってて、とデコチュー。
彼氏がいるからキスは唇にしないで、キスマークもだめ、フェラも嫌。
でも、入れて良い、とか。
今日の子は、ちょっとルールが多い。
ゴム越しなのが残念だけど、やんわり開いた入り口で軽くノックするように抜き差し。
ニチュニチュ絡みつく水音に、「もぉ、隼人君のイジワルぅ」と頬を染めながら甘ったれた声で俺を煽る。
名前を覚えてないからこっちからは呼べない。
変わりに、「ちょー可愛い♡」と耳元で囁いて覆い被さりながら奥へと⋯
ガタンッ
「えっ」
「な、なんの音?!」
慌てて着崩した制服を手繰り寄せ、マットの上で身体を縮こめた先輩。
俺は、先輩の姿を背中に庇うようにして物音がした扉を振り返った。
体育館の空調を横流しするために、扉には数センチの隙間をわざと作っている。
そこから覗かれても、角度からヤッてるここは見えない筈って⋯おいっ
「何撮ってんだ、コラッ」
いつの間にか身体が入るくらい扉を開け、身を乗り出してスマホを向けている男子学生。
ボロンと出したままじゃ、威嚇も出来ない。
すっかり萎えたものをしまって服を適当に直してる間も、構えたスマホからは連射音が響いてる。
俺が詰め寄ると、男はスマホを後ろ手に隠した。
「オイ、さっさと消せ、コラァ」
胸ぐらを掴んで持ち上げようとしたが、コイツ俺よりデカイ。
太い黒縁メガネに、今どき誰がやるんだの七三分け。
なんだ、コイツ。
俺を見下ろしてニヤニヤ笑ってやがる。
「は、隼人君、その人、生徒会長ぉっ」
「⋯は?」
悲鳴じみた先輩の声に、俺は思わず手を離した。
職員室から遠く、扉を少し開けとけば体育館の空調を横流し出来て年中快適。
鍵は、何代前かにちょろまかした先輩から何本も複製され脈々と裏で引き継がれ、今年は昼イチで体育館の使用予定が無い金曜日の昼休みが超安全圏ってのまで把握済み。
先月までは三年生が鍵を独占してガンガン使ってたんだけど、夏休みが近づくにつれ受験に対する焦りが出てきたらしい。
鍵が数本二年生に引き継がれ、暗黙の了解で先着順な場所取りに勝った俺が今日の権利をもぎ取った。
俺が鍵を借りたことを知り、早速声を掛けてくれた女子の中から後腐れない子を選んで速攻連れ込んだ甲斐があったぜ。
推薦入学も決まった三年生のお姉様は、受験に忙しい彼氏とご無沙汰で溜まっていたらしい。
当たり障りのない会話を流しつつ、シャツの上から掌にすっぽり収まる小振りだけどツンと立ったオッパイをイジっただけで自分から服を脱ぎ始めた。
コンドームを必ず使ってとお願いしてきたのはそっちなのに、待ちきれなくて早く早くと細い足を腰に絡ませてくるんだもん。
興奮して上手く入んないじゃん。
開けたシャツと目繰り上がったスカートの裾。
もうちょっと待ってて、とデコチュー。
彼氏がいるからキスは唇にしないで、キスマークもだめ、フェラも嫌。
でも、入れて良い、とか。
今日の子は、ちょっとルールが多い。
ゴム越しなのが残念だけど、やんわり開いた入り口で軽くノックするように抜き差し。
ニチュニチュ絡みつく水音に、「もぉ、隼人君のイジワルぅ」と頬を染めながら甘ったれた声で俺を煽る。
名前を覚えてないからこっちからは呼べない。
変わりに、「ちょー可愛い♡」と耳元で囁いて覆い被さりながら奥へと⋯
ガタンッ
「えっ」
「な、なんの音?!」
慌てて着崩した制服を手繰り寄せ、マットの上で身体を縮こめた先輩。
俺は、先輩の姿を背中に庇うようにして物音がした扉を振り返った。
体育館の空調を横流しするために、扉には数センチの隙間をわざと作っている。
そこから覗かれても、角度からヤッてるここは見えない筈って⋯おいっ
「何撮ってんだ、コラッ」
いつの間にか身体が入るくらい扉を開け、身を乗り出してスマホを向けている男子学生。
ボロンと出したままじゃ、威嚇も出来ない。
すっかり萎えたものをしまって服を適当に直してる間も、構えたスマホからは連射音が響いてる。
俺が詰め寄ると、男はスマホを後ろ手に隠した。
「オイ、さっさと消せ、コラァ」
胸ぐらを掴んで持ち上げようとしたが、コイツ俺よりデカイ。
太い黒縁メガネに、今どき誰がやるんだの七三分け。
なんだ、コイツ。
俺を見下ろしてニヤニヤ笑ってやがる。
「は、隼人君、その人、生徒会長ぉっ」
「⋯は?」
悲鳴じみた先輩の声に、俺は思わず手を離した。
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