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第9話
音もなく広がる暗雲 (2)
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そんな日の晩の事。
「ふッ……」
酒の混じった溜め息を静かに漏らす恭次郎がいた。
櫻子と珍しくくたびれ果てるほどに濃密に肌を重ねた日から暫く、会っていなかった。櫻子は自分がオーナーの店の事や偵察に出している大崎の事、自分の身のまわりと色々と忙しいらしく恭次郎も桜東会四代目会長代行として近頃の龍神と千玉について昼は厳しい眼差しで眉間に皺を寄せている。
櫻子の手駒――池袋の会員制ラウンジに送り込まれた女性キャストからも随時、情報はもたらされていた。大崎からも情報が入って来る。それを櫻子と同じように足立や他の幹部たちを交えて精査をしている日々。
そして今日の夕方にも櫻子の店に龍神や千玉が手を出してきていると諜報部から情報が下りてきていた。人気のキャストを引き抜いて、程度の悪い裏営業にマワそうとしている、と。
過ぎたる遊びは身を滅ぼす。
恭次郎はなるべく会食の予定を昼に入れていたが相手の予定もある為に夜になる事もしばしばで、飲み直しの席ではやはり……それこそ、まだ若い恭次郎を持て成す為にクラブの席が用意される率が高かった。
桜東を使いたいのなら下卑た接待は必要ない。
そう言ってある筈なのだが、断り切れない場面はある。相手の嗜好に合わせるのも外交手段の一つではあるが愛している女の体を貪るように抱いた後では本当に恭次郎は何一つ、性欲と言う物が湧かなかった。
今夜も恭次郎には上等な酒は用意されていて、それを少し味わうだけの席が設けられていたが場所が場所。
会員制のクラブ、轟音の音楽はある程度遮られてはいるが独特の照明が目に刺さり、隣に座った若い女性の危うい衣服の隙間から見えてしまっている下着をちらちらと照らしている。
何でこんな物を見せられなきゃいけないんだ、と言う疑問を押し殺して桜東ならではの営業用の表情で恭次郎は居続ける。
(流石に苦痛、だな)
それでも汚れ仕事は自分の役割だ、と恭次郎はショットグラスを傾けて狂った遊興の場をやり過ごす。一時間くらい飲めば相手は満足するし、不義理とも思われない。
「足立」
頃合いを見計らった恭次郎の一声に足立は他の席にいる桜東の構成員に視線をやる。
一番の側近の足立以外にも恭次郎が仕事として外出する際は本部付きの若い衆も同行する。服装に厳しい制限は掛けていなかったが暗めで頼む、と見かけによらず派手さを嫌う恭次郎から伝えられ、軽く飲んでいたビジネスカジュアルのような服装の者たちも含めて足立の合図で一斉に席から立つ。
これが桜東の統率の象徴だった。
まるで軍隊、とまで称されることもある統率力。
「申し訳ありませんがこの後も予定が入っていまして」
身を屈める平身低頭の恭次郎の声に既に酒が回っていてどうでも良くなっていた今夜の、先日とはまた別の接待相手は「君も忙しいねえ」と言って引き留めはせずに会釈程の短い立礼をして去る恭次郎たちを適当に見送った。
そんな恭次郎たちが去ろうとも背後の部屋の喧騒は変わらないまま。
手配されている黒塗りに乗り込む体の大きな男。
どこからどう見てもカタギではない集団、たとえ夜の街でもその行動は目立つが粛々と集団は黒塗りにそれぞれ乗り込む。
ドアが閉じられたと同時に恭次郎は張っていた肩をす、と下げてシートに深く凭れかかればゆっくりと車は雑踏を走り出した。
「なあ足立。大崎が言っていたんだが、確かに……街の雰囲気が変わって来てねえか」
「恭次郎さんも分りますか」
「……アチラさんが随分多いように見えるな。それもアジア系より更に向こう側の」
年長者であり、恭次郎がうんと小さかった時から本家で面倒を見て来た足立は隣で腕組みをして呻る彼とは反対に姿勢を正したまま濃いスモークガラスの向こうの繁華街の夜景を見る。
「そうですね、昔から居やァしましたが明らかに増えています」
「二世、三世ってワケでも無さそうだな」
深く頷く足立に恭次郎も窓の向こうの景色を見やる。
桜東のみならず外国人の移入問題は多いどころか目に見える形で増えてきている。
「ここも本来ならば千玉のシマだろう」
「向こうの幹部も流石に頭抱えてるんじゃないですかね」
「だろうなァ……」
「桜東としては特に歌舞伎町近辺の面倒を見るだけで手一杯、しかしながら諸外国のコミュニティに対して目は行き届いていますから新規では入り込みにくいんでしょう」
「親父の代では相当手を焼いたみたいだが」
「ええ、三代目の苦心は確かに。流入の元凶である龍神舎側とも相当、話し合いをしていましたし」
足立の言葉から察するに、誠一の代では龍神とそれなりに交流があった事になる。上級幹部か、それとも誠一自らが出張っていたか。
恭次郎自身、本当にまだ子供で昼間は学校にも通っていたので詳細は分かる筈も無く。足立や本家に丁稚で出入りしていた者くらいしか今はもう普段の誠一を知る人はいない。
「俺も睨みを利かせてはいるが櫻子も……アイツの事だから何かしら裏で手を回しているんだろうが」
「はい、それはもう。大崎一家の倅も若いなりに上手く立ち回っているようで会長のサポート役にして正解でした」
「万事、上手くコトが運べば良いんだが」
三人で出掛けた日の晩……櫻子を抱いた、と言うより抱かれていた印象が強く残っていた恭次郎。
キスをねだらない彼女が、息継ぎすらままならないような唇がそれ以上を求めて……しなやかな体に抱かれた記憶がよみがえる。
確かに櫻子には物理的な力はないが従えている男たちの力量は強大だ。管理職としての手腕ならかなり上等な部類なのだと表側の社会に出たことの無い恭次郎でも分かる。誠一の血を引いているただ一人の娘なのだと確かに、証明していた。
「ふッ……」
酒の混じった溜め息を静かに漏らす恭次郎がいた。
櫻子と珍しくくたびれ果てるほどに濃密に肌を重ねた日から暫く、会っていなかった。櫻子は自分がオーナーの店の事や偵察に出している大崎の事、自分の身のまわりと色々と忙しいらしく恭次郎も桜東会四代目会長代行として近頃の龍神と千玉について昼は厳しい眼差しで眉間に皺を寄せている。
櫻子の手駒――池袋の会員制ラウンジに送り込まれた女性キャストからも随時、情報はもたらされていた。大崎からも情報が入って来る。それを櫻子と同じように足立や他の幹部たちを交えて精査をしている日々。
そして今日の夕方にも櫻子の店に龍神や千玉が手を出してきていると諜報部から情報が下りてきていた。人気のキャストを引き抜いて、程度の悪い裏営業にマワそうとしている、と。
過ぎたる遊びは身を滅ぼす。
恭次郎はなるべく会食の予定を昼に入れていたが相手の予定もある為に夜になる事もしばしばで、飲み直しの席ではやはり……それこそ、まだ若い恭次郎を持て成す為にクラブの席が用意される率が高かった。
桜東を使いたいのなら下卑た接待は必要ない。
そう言ってある筈なのだが、断り切れない場面はある。相手の嗜好に合わせるのも外交手段の一つではあるが愛している女の体を貪るように抱いた後では本当に恭次郎は何一つ、性欲と言う物が湧かなかった。
今夜も恭次郎には上等な酒は用意されていて、それを少し味わうだけの席が設けられていたが場所が場所。
会員制のクラブ、轟音の音楽はある程度遮られてはいるが独特の照明が目に刺さり、隣に座った若い女性の危うい衣服の隙間から見えてしまっている下着をちらちらと照らしている。
何でこんな物を見せられなきゃいけないんだ、と言う疑問を押し殺して桜東ならではの営業用の表情で恭次郎は居続ける。
(流石に苦痛、だな)
それでも汚れ仕事は自分の役割だ、と恭次郎はショットグラスを傾けて狂った遊興の場をやり過ごす。一時間くらい飲めば相手は満足するし、不義理とも思われない。
「足立」
頃合いを見計らった恭次郎の一声に足立は他の席にいる桜東の構成員に視線をやる。
一番の側近の足立以外にも恭次郎が仕事として外出する際は本部付きの若い衆も同行する。服装に厳しい制限は掛けていなかったが暗めで頼む、と見かけによらず派手さを嫌う恭次郎から伝えられ、軽く飲んでいたビジネスカジュアルのような服装の者たちも含めて足立の合図で一斉に席から立つ。
これが桜東の統率の象徴だった。
まるで軍隊、とまで称されることもある統率力。
「申し訳ありませんがこの後も予定が入っていまして」
身を屈める平身低頭の恭次郎の声に既に酒が回っていてどうでも良くなっていた今夜の、先日とはまた別の接待相手は「君も忙しいねえ」と言って引き留めはせずに会釈程の短い立礼をして去る恭次郎たちを適当に見送った。
そんな恭次郎たちが去ろうとも背後の部屋の喧騒は変わらないまま。
手配されている黒塗りに乗り込む体の大きな男。
どこからどう見てもカタギではない集団、たとえ夜の街でもその行動は目立つが粛々と集団は黒塗りにそれぞれ乗り込む。
ドアが閉じられたと同時に恭次郎は張っていた肩をす、と下げてシートに深く凭れかかればゆっくりと車は雑踏を走り出した。
「なあ足立。大崎が言っていたんだが、確かに……街の雰囲気が変わって来てねえか」
「恭次郎さんも分りますか」
「……アチラさんが随分多いように見えるな。それもアジア系より更に向こう側の」
年長者であり、恭次郎がうんと小さかった時から本家で面倒を見て来た足立は隣で腕組みをして呻る彼とは反対に姿勢を正したまま濃いスモークガラスの向こうの繁華街の夜景を見る。
「そうですね、昔から居やァしましたが明らかに増えています」
「二世、三世ってワケでも無さそうだな」
深く頷く足立に恭次郎も窓の向こうの景色を見やる。
桜東のみならず外国人の移入問題は多いどころか目に見える形で増えてきている。
「ここも本来ならば千玉のシマだろう」
「向こうの幹部も流石に頭抱えてるんじゃないですかね」
「だろうなァ……」
「桜東としては特に歌舞伎町近辺の面倒を見るだけで手一杯、しかしながら諸外国のコミュニティに対して目は行き届いていますから新規では入り込みにくいんでしょう」
「親父の代では相当手を焼いたみたいだが」
「ええ、三代目の苦心は確かに。流入の元凶である龍神舎側とも相当、話し合いをしていましたし」
足立の言葉から察するに、誠一の代では龍神とそれなりに交流があった事になる。上級幹部か、それとも誠一自らが出張っていたか。
恭次郎自身、本当にまだ子供で昼間は学校にも通っていたので詳細は分かる筈も無く。足立や本家に丁稚で出入りしていた者くらいしか今はもう普段の誠一を知る人はいない。
「俺も睨みを利かせてはいるが櫻子も……アイツの事だから何かしら裏で手を回しているんだろうが」
「はい、それはもう。大崎一家の倅も若いなりに上手く立ち回っているようで会長のサポート役にして正解でした」
「万事、上手くコトが運べば良いんだが」
三人で出掛けた日の晩……櫻子を抱いた、と言うより抱かれていた印象が強く残っていた恭次郎。
キスをねだらない彼女が、息継ぎすらままならないような唇がそれ以上を求めて……しなやかな体に抱かれた記憶がよみがえる。
確かに櫻子には物理的な力はないが従えている男たちの力量は強大だ。管理職としての手腕ならかなり上等な部類なのだと表側の社会に出たことの無い恭次郎でも分かる。誠一の血を引いているただ一人の娘なのだと確かに、証明していた。
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