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第6話
普通の恋人同士だったなら (1)
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普段の櫻子は男性向けの風俗店からガールズバーと水商売が殆どでその間にアパートと不動産経営をしていた。
こまごまとした土地に関しては手の掛からない駐車場が多かったが遊ばせている土地は無く――つまり、自分の持つ桜東会が用立てた車両が停められていようが誰も気づきはしない。表向きは月極の駐車場、あるいは時間制の駐車場だ。
桜東会の正式な構成員は千玉からすれば半分程度と言っても過言ではなかったがそれは全員に目が行き届いていて“管理がされている”と言う事。有象無象のチンケなチンピラはいない。
門戸の硬さを古いと言う者もいるが組織の性質上、手に負えなくなった時が怖いのだ。
警視庁の公安部を筆頭に所轄の対策課も、虎視眈々と組織崩壊を狙っている。クリーンな世の中にしたいのだろうけれど……幹部会から幾らか日にちの経った今日の櫻子はまた、上ブラックスーツに着替えて耳元には小ぶりの本真珠のピアスを着ける。
見る目が無ければ彼女の身に着けているシンプルな物は年齢相応の価格と思われるかもしれないがどれも一生物と言えるような上質で洗練された物であり、どれも彼女に似合っていた。
「おはようございまーす」
櫻子の部屋のカードキーを持っているのは恭次郎だけではなく勿論、会長付きのドライバー兼秘書の大崎も所持していた。
予め櫻子には何時に訪れるかの連絡、マンションの地下駐車場に着いたと言う連絡を都度入れてあるので「支度してるから出られない」と言われた時はインターホンを一度鳴らしただけで勝手に開けて入って来る。
そんな彼の手にはコンビニの大きな袋。
そのまま勝手に冷蔵庫を開け、買って来たサラダやちょっとした冷蔵品の酒のつまみの数々を入れる。そして最後に櫻子秘蔵の、恭次郎も開けないお洒落なキッチンの頭上の棚の扉を開いてお菓子を幾つか納めた。
流行りの菓子からグミ、小さなチョコレートにスナック菓子まである。
定期的に見繕って買ってきて欲しいと頼まれていた大崎も流石に「恭次郎さんは知ってるんですか?」と聞いた事があったが櫻子がニヤニヤと珍しく笑ったのでどうやら秘密のお菓子棚らしい。不摂生に厳しい恭次郎は櫻子の食生活をいつも心配しているのでなるべく大崎も栄養補助食品などと謳うクッキーやらを揃えていたが半分はジャンキーな菓子類だ。
棚にお菓子をしまい終えた頃、着替えとメイクを済ませた櫻子が寝室から出てくる。
「御苦労様です」
「お早う」
極道の挨拶と朝の挨拶、ではなく水商売の挨拶が入り混じる。
時刻はもうすぐ昼に差し掛かろうとしていた。
身支度を済ませた櫻子の雰囲気からなんとなく気乗りしていないのは分かる。今日はこれから会食――櫻子が何者なのかを知っている桜東会の幹部以外の者との密談。本来、相手方の立場を考えると極秘の接待などあってはならないが大崎も裏社会の秩序を少し、垣間見てしまう時間だった。
桜東会四代目会長である三島櫻子が招かれ、接待を“受ける側”となっているが本当の所は事実上の避けられぬ“呼び出し”なのだ。それを櫻子が断った事は大崎が知る限り一度もない。
これは恭次郎も知らない事だった。
キッチンの棚の中の可愛らしい秘密とは違う、彼女の裏の暗い部分。
まだ時間があるからと大崎にも応接用のソファーに座るよう促しながら一旦デスクに着いた櫻子は小包装になっている小さなストロベリーチョコレートの紙包みを開ける。
「大崎君、少し調べていたんだけど」
「はい」
憂いを含んだ櫻子の声に大崎もデスクの方へ顔を向ける。
「恭次郎って体大きすぎない?」
「はい……は?」
大崎は今、自分がかつてない程に間抜けなツラをしていると自分でも思っていた。何より櫻子も櫻子だ。
「私はあの会長室の椅子、ふかふか過ぎて体が揺れて嫌だったんだけどアレでお尻が痛いって言うのよ。だから海外のビジネスチェアのサイトを見ていたのだけどそもそも何を食べたらあんなに成長するのかしら」
眉根を寄せている櫻子に口が半開きになっている大崎はぎゅっと結ぶ。
確かに、三島恭次郎は見た目がヤバかった。
皺や傷跡の深い極道者たちの中で年齢が若くともツーブロックに刈り上げた髪に鋭い眼差し、首も太く、胸板や肩周りも厚い恭次郎はスーツも当たり前だがオーダーで、そのフルオーダーのスーツの下には「お尻まで墨ってどうかと思う」と以前、櫻子が言っていたので多分そのまま太ももまで続いている入れ墨がある。
脱いだら、ヤバい男。
いやしかし、と大崎は櫻子から視線を外す。
彼女はその大男と夜を共にしているのだ。いつも考えないようにしていた二人の非常にプライベートな話を俄かに想像してしまった大崎の表情はどんよりとしてしまう。
「大崎君?」
人の顔色の変化を読む事に長けている櫻子が不思議そうな表情をしながらまた一つ、小さなチョコレートを摘まんでいた。
「会長……もっと栄養あるもの食べないと」
大崎の小言は彼女の肉体的疲労を考えての言葉だった。
もっと肉や魚を食わせた方が良いかな、と心配されている櫻子はこの後の気の乗らない昼食会の時間が差し迫る事への溜め息を軽くつく。このまま大崎とその辺の気軽なお店にお手軽ランチをしに行った方が何倍もマシであったがこれは自分にしか出来ない仕事。
肉体的な暴力を振るえない自分が出来る、桜東会四代目としての仕事の一つが控えていた。
・・・
元から言葉数の少ない静かな櫻子は濃いスモーク越しに都会の街並みを眺めていた。昼の会食後、少し車を流して欲しいと言われた大崎の運転でハイエンドの黒塗りは滑るように都内の一般道を走る。途中で「コーヒーでも」と提案した大崎の気遣いに櫻子も「それじゃあお願い」と素直に頼んだ。
櫻子の膝にはカシミヤのブランケットが一枚。
独立シートを仕切る傍らのホルダーに置いたコーヒーを時々飲んでいる様子が伺えていたがその内に寝てしまったようだった。お昼寝ならどこ走ろっかな、と大崎はルームミラー越しに穏やかな寝顔を確認する。
彼女の神経の細さは分かっている。
外交と言う行為は腹の探り合い。幾ら自分より年上とは言ってもまだ三十二、会食の席で親子ほど歳の離れた人物を相手にしていれば疲れてしまうのも無理はない。
眠りが浅いと言う彼女の束の間の安眠を預かる若い大崎は安全運転でハンドルを握り、ゆっくりとアクセルを踏み込んだ。
* * * * * *
書いてる人の緑野です。
東京くらくら享楽心中、いかがでしょうか。
同じようにスパダリヤクザを題材にした前作『千代子と司』よりハードに、スパイシーに、静かでありながらも狂暴性を孕んだ重めのストーリーを、と書いてきました。
甘さはとっても控えめですがヒリつく感じを楽しんでいただけていたら幸いです。
こまごまとした土地に関しては手の掛からない駐車場が多かったが遊ばせている土地は無く――つまり、自分の持つ桜東会が用立てた車両が停められていようが誰も気づきはしない。表向きは月極の駐車場、あるいは時間制の駐車場だ。
桜東会の正式な構成員は千玉からすれば半分程度と言っても過言ではなかったがそれは全員に目が行き届いていて“管理がされている”と言う事。有象無象のチンケなチンピラはいない。
門戸の硬さを古いと言う者もいるが組織の性質上、手に負えなくなった時が怖いのだ。
警視庁の公安部を筆頭に所轄の対策課も、虎視眈々と組織崩壊を狙っている。クリーンな世の中にしたいのだろうけれど……幹部会から幾らか日にちの経った今日の櫻子はまた、上ブラックスーツに着替えて耳元には小ぶりの本真珠のピアスを着ける。
見る目が無ければ彼女の身に着けているシンプルな物は年齢相応の価格と思われるかもしれないがどれも一生物と言えるような上質で洗練された物であり、どれも彼女に似合っていた。
「おはようございまーす」
櫻子の部屋のカードキーを持っているのは恭次郎だけではなく勿論、会長付きのドライバー兼秘書の大崎も所持していた。
予め櫻子には何時に訪れるかの連絡、マンションの地下駐車場に着いたと言う連絡を都度入れてあるので「支度してるから出られない」と言われた時はインターホンを一度鳴らしただけで勝手に開けて入って来る。
そんな彼の手にはコンビニの大きな袋。
そのまま勝手に冷蔵庫を開け、買って来たサラダやちょっとした冷蔵品の酒のつまみの数々を入れる。そして最後に櫻子秘蔵の、恭次郎も開けないお洒落なキッチンの頭上の棚の扉を開いてお菓子を幾つか納めた。
流行りの菓子からグミ、小さなチョコレートにスナック菓子まである。
定期的に見繕って買ってきて欲しいと頼まれていた大崎も流石に「恭次郎さんは知ってるんですか?」と聞いた事があったが櫻子がニヤニヤと珍しく笑ったのでどうやら秘密のお菓子棚らしい。不摂生に厳しい恭次郎は櫻子の食生活をいつも心配しているのでなるべく大崎も栄養補助食品などと謳うクッキーやらを揃えていたが半分はジャンキーな菓子類だ。
棚にお菓子をしまい終えた頃、着替えとメイクを済ませた櫻子が寝室から出てくる。
「御苦労様です」
「お早う」
極道の挨拶と朝の挨拶、ではなく水商売の挨拶が入り混じる。
時刻はもうすぐ昼に差し掛かろうとしていた。
身支度を済ませた櫻子の雰囲気からなんとなく気乗りしていないのは分かる。今日はこれから会食――櫻子が何者なのかを知っている桜東会の幹部以外の者との密談。本来、相手方の立場を考えると極秘の接待などあってはならないが大崎も裏社会の秩序を少し、垣間見てしまう時間だった。
桜東会四代目会長である三島櫻子が招かれ、接待を“受ける側”となっているが本当の所は事実上の避けられぬ“呼び出し”なのだ。それを櫻子が断った事は大崎が知る限り一度もない。
これは恭次郎も知らない事だった。
キッチンの棚の中の可愛らしい秘密とは違う、彼女の裏の暗い部分。
まだ時間があるからと大崎にも応接用のソファーに座るよう促しながら一旦デスクに着いた櫻子は小包装になっている小さなストロベリーチョコレートの紙包みを開ける。
「大崎君、少し調べていたんだけど」
「はい」
憂いを含んだ櫻子の声に大崎もデスクの方へ顔を向ける。
「恭次郎って体大きすぎない?」
「はい……は?」
大崎は今、自分がかつてない程に間抜けなツラをしていると自分でも思っていた。何より櫻子も櫻子だ。
「私はあの会長室の椅子、ふかふか過ぎて体が揺れて嫌だったんだけどアレでお尻が痛いって言うのよ。だから海外のビジネスチェアのサイトを見ていたのだけどそもそも何を食べたらあんなに成長するのかしら」
眉根を寄せている櫻子に口が半開きになっている大崎はぎゅっと結ぶ。
確かに、三島恭次郎は見た目がヤバかった。
皺や傷跡の深い極道者たちの中で年齢が若くともツーブロックに刈り上げた髪に鋭い眼差し、首も太く、胸板や肩周りも厚い恭次郎はスーツも当たり前だがオーダーで、そのフルオーダーのスーツの下には「お尻まで墨ってどうかと思う」と以前、櫻子が言っていたので多分そのまま太ももまで続いている入れ墨がある。
脱いだら、ヤバい男。
いやしかし、と大崎は櫻子から視線を外す。
彼女はその大男と夜を共にしているのだ。いつも考えないようにしていた二人の非常にプライベートな話を俄かに想像してしまった大崎の表情はどんよりとしてしまう。
「大崎君?」
人の顔色の変化を読む事に長けている櫻子が不思議そうな表情をしながらまた一つ、小さなチョコレートを摘まんでいた。
「会長……もっと栄養あるもの食べないと」
大崎の小言は彼女の肉体的疲労を考えての言葉だった。
もっと肉や魚を食わせた方が良いかな、と心配されている櫻子はこの後の気の乗らない昼食会の時間が差し迫る事への溜め息を軽くつく。このまま大崎とその辺の気軽なお店にお手軽ランチをしに行った方が何倍もマシであったがこれは自分にしか出来ない仕事。
肉体的な暴力を振るえない自分が出来る、桜東会四代目としての仕事の一つが控えていた。
・・・
元から言葉数の少ない静かな櫻子は濃いスモーク越しに都会の街並みを眺めていた。昼の会食後、少し車を流して欲しいと言われた大崎の運転でハイエンドの黒塗りは滑るように都内の一般道を走る。途中で「コーヒーでも」と提案した大崎の気遣いに櫻子も「それじゃあお願い」と素直に頼んだ。
櫻子の膝にはカシミヤのブランケットが一枚。
独立シートを仕切る傍らのホルダーに置いたコーヒーを時々飲んでいる様子が伺えていたがその内に寝てしまったようだった。お昼寝ならどこ走ろっかな、と大崎はルームミラー越しに穏やかな寝顔を確認する。
彼女の神経の細さは分かっている。
外交と言う行為は腹の探り合い。幾ら自分より年上とは言ってもまだ三十二、会食の席で親子ほど歳の離れた人物を相手にしていれば疲れてしまうのも無理はない。
眠りが浅いと言う彼女の束の間の安眠を預かる若い大崎は安全運転でハンドルを握り、ゆっくりとアクセルを踏み込んだ。
* * * * * *
書いてる人の緑野です。
東京くらくら享楽心中、いかがでしょうか。
同じようにスパダリヤクザを題材にした前作『千代子と司』よりハードに、スパイシーに、静かでありながらも狂暴性を孕んだ重めのストーリーを、と書いてきました。
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