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6章
魔術師はどこへ?
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はぁぁ。
お昼が終わった後の食堂は、がらんとしていて、私のため息が良く響く。
「はー。見つからないなぁ」
「え? 何が?」
となりに座ってるエリカちゃんが目をパチパチさせた。
「あ、いや、ごめん。ひとりごと」
お兄ちゃんから、サラサの鏡を渡されてから、あっという間に日が過ぎていった。
だけど、ちっとも怪しいヤツを見つけられていない。
森や山、大通りの町や畑まで。
学校が終わってから、いろんなところを探したけど、魔術師らしき人は見つからなかった。
意を決して、あの洞穴にも行ってみたんだけど、何事もなかったようにきれいになってて、誰もいなかった。
お兄ちゃんの具合は、相変わらずだ。
ネツトレ草を飲んだ後は、起き上がれるみたいなんだけど、しばらくすると調子が悪くなるみたい。
それに、腕の模様部分の痛みが少しずつ増してるみたいなんだ。
……ってことは、どこかで魔術師が炎をたいて、魔術を進めてる?
とにかく、早く魔術師を見つけないと!
あせる気持ちをおさえながら、どうしたらいいか考えてると、エリカちゃんがのぞきこんできた。
「ねぇねぇ、セアラ。最近流行ってるシールがあるの、知ってる?」
「……知らないなぁ」
「そのシールを友達同士とか好きな人同士でつけると、ずっと仲良くいられるんだって」
「へー……」
シールかぁ。
そんなものが流行ってるんだ。前に流行ったのは虹色のインクだったっけ。
お兄ちゃんの道具も流行りを取り入れたら、売れるかなぁ。
「ねぇねぇ、セアラ、今度買ってくるからさ、一緒に貼らない?」
「……うん、いいよ……」
適当に返事をすると、エリカちゃんは「やったー♪」ってニコニコしながら食堂を出て行った。
あー。もう。私、そんなどころじゃないんだけどな。
だって、お兄ちゃんの命がかかってるんだから。
だけど……エリカちゃんに事情を話すワケにはいかない。
お兄ちゃんファンのエリカちゃんなら、すごく心配しちゃうだろうし。
それに、魔術師のことがウワサになったら、警戒されて余計に探しにくくなっちゃう。
早く魔術師を探し出さないと。
お昼が終わった後の食堂は、がらんとしていて、私のため息が良く響く。
「はー。見つからないなぁ」
「え? 何が?」
となりに座ってるエリカちゃんが目をパチパチさせた。
「あ、いや、ごめん。ひとりごと」
お兄ちゃんから、サラサの鏡を渡されてから、あっという間に日が過ぎていった。
だけど、ちっとも怪しいヤツを見つけられていない。
森や山、大通りの町や畑まで。
学校が終わってから、いろんなところを探したけど、魔術師らしき人は見つからなかった。
意を決して、あの洞穴にも行ってみたんだけど、何事もなかったようにきれいになってて、誰もいなかった。
お兄ちゃんの具合は、相変わらずだ。
ネツトレ草を飲んだ後は、起き上がれるみたいなんだけど、しばらくすると調子が悪くなるみたい。
それに、腕の模様部分の痛みが少しずつ増してるみたいなんだ。
……ってことは、どこかで魔術師が炎をたいて、魔術を進めてる?
とにかく、早く魔術師を見つけないと!
あせる気持ちをおさえながら、どうしたらいいか考えてると、エリカちゃんがのぞきこんできた。
「ねぇねぇ、セアラ。最近流行ってるシールがあるの、知ってる?」
「……知らないなぁ」
「そのシールを友達同士とか好きな人同士でつけると、ずっと仲良くいられるんだって」
「へー……」
シールかぁ。
そんなものが流行ってるんだ。前に流行ったのは虹色のインクだったっけ。
お兄ちゃんの道具も流行りを取り入れたら、売れるかなぁ。
「ねぇねぇ、セアラ、今度買ってくるからさ、一緒に貼らない?」
「……うん、いいよ……」
適当に返事をすると、エリカちゃんは「やったー♪」ってニコニコしながら食堂を出て行った。
あー。もう。私、そんなどころじゃないんだけどな。
だって、お兄ちゃんの命がかかってるんだから。
だけど……エリカちゃんに事情を話すワケにはいかない。
お兄ちゃんファンのエリカちゃんなら、すごく心配しちゃうだろうし。
それに、魔術師のことがウワサになったら、警戒されて余計に探しにくくなっちゃう。
早く魔術師を探し出さないと。
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